銭湯、猫


今日は桐生在住のデザイナーのIさんと桐生銭湯組合の0さん来訪。JRのディスティネーションキャンペーン(通称DC)が来年は群馬なんだそうで、その様々な地域の企画の中に「桐生銭湯めぐり」があって「その中でなにかイベントを」と県から突っつかれたらしい。で、私たちSHIZUKUの紙芝居ライブに白羽の矢が。

銭湯の脱衣場というのはなかなかいい空間であると思う。アットホームだし暖かいし音響効果もいい。いまのところノーギャラということだが、私たちはこのイベントにぜひ参加したいと了解した。


桐生に銭湯がこれだけ残っているのは(現在市内に7軒)、女工さんが多かったのと、戦災をまぬがれたからだ。銭湯組合の0さんによれば、最盛期には市内に40件もの銭湯がひしめいていたというから驚きだ。

織都として栄えた桐生は、旦那衆が様々な文化を創造したと言われているが、もう一つ女工さんたちの生活文化というものもパラレルに存在していたのである。ノコギリ屋根の工場は、女工さんたちにとっては辛い仕事場の空間だった。騒音と埃と追い立てられるような仕事の毎日。その慰安として銭湯や小さな町食堂があったのだ。

桐生に小さな昭和のレトロ食堂や古びた銭湯がいまだ息づいているのは、その女工さんたちの辛苦の名残りでもある。そんなわけで桐生には「三丁目の夕日」的な、昭和の濃厚な香りがいまだ町中に横溢している。路地、蔵、町家、水路、街路樹、山と川、小さな美術館や動物園・・・。

その昭和の香りは、この現代の膨大なエネルギー消費社会に様々な気づきをもたらしてくれる。だって銭湯はいまでも薪を燃やしているところがあるんだからね(0さんの「三吉湯」は現在改装され食堂のある銭湯として有名。かつて、銭湯マニア下北のつかさ氏も訪れているっす/こちら)。

夕刻、太田のIさん来訪。庭のモモができたというので届けてくれた。ココ・ファームのワインも。ありがと~^^。

さて、来客ラッシュを引き起こしている「まねき猫」のニャン太郎であるが、すっかりわが家の庭でくつろぎ中であります。

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野良猫の似合う町、桐生・・・ってのもいいネ♪


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