微生物の世紀


高嶋康豪(たかしま・やすひで)博士の講演「蘇生回帰の科学」を聴きに新潟の燕三条まで日帰り旅。

ひょんなことから埼玉県日高市の「柳田ファーム」を知った。そこでは養豚で出たし尿が新しい微生物発酵法で分解され、臭いはほとんどなく、最終的には飲み水になるくらいキレイになってしまうという。しかも汚泥カスが残らない。これは従来の活性汚泥法とは意味がちがう。またこの方法だと、重金属や放射能まで除去できるというのだ。これが本当なら、まさに世界がひっくり返ってしまうほどの衝撃的な新技術だ。

middle_1281236544

まずは「柳田ファーム」の柳田会長より挨拶。新潟にある環境系のNPO「先端情報研究会」が柳田ファームの養豚し尿処理に感動して、その蘇生化学理論の生みの親である静岡の高嶋康豪博士の元を訪ね、今回の講演が生まれた。ちなみに柳田ファームの豚肉の味はすばらしく、波動計で測ると最高値、肝臓の薬にもなってしまうとか。

middle_1281236567

高嶋氏登場。残念ながらプロジェクターによる画像はなし。

博士は左右にホワイトボードを置き、長い前振りとして現代の先端物理学の話をしてくださった。まず、この前提を知ってもらわないと、今回の話は「オカルト」などと言われてしまうというのだ。なにしろ微生物が常温核融合や原子転換の触媒になっているというのだから。

middle_1281236584

博士は静岡の造り酒屋の倅だったとき杜氏さんに「微生物にはとてつもない力あがる」と言われたのが耳に残っている。広島の原爆のとき被爆地で8人の学者が酒を飲んでいた、誰ひとり被爆しなかった。世界の先端学者から広島は100~200年不毛の地になるだろうと言われていた、しかしその年の秋には米や野菜ができ、2年後に大地から放射能が消えてしまった。これは「耐放射性細菌」の働きだという。ベトナムの枯れ葉剤の消去にも微生物が活躍している(ハノイ大学で博士が指導)。微生物によって蘇生がおきてる。

middle_1281236602

温暖化や砂漠化はCO2のせいではない。窒素酸化物や硫黄酸化物などの化石燃料使用による有害物質が、雨となって土を汚染し、土壌微生物がいなくなった。それで植物が消滅。砂漠化すると雨が地下水にならず直接海へ流れる。海水が増えて水蒸気雲ができやすくスコールが多くなる。それがまた砂漠化を進める。

人間の身体には70兆の細胞があるが、内部や皮膚には総勢100兆もの微生物が共存共栄している。水はエネルギーの媒体で生物の温床。全地球上の微生物を合わせると、限りなく無限に近い微生物のエネルギーと情報のネットワークがうごめいている。

微生物が触媒になって物質が変換する。それは原子や分子よりももっと小さい素粒子、トップクォークの世界。ニューサイエンス(虚数と複素数の科学)。1+1にも3通りある。

(A)1+1=2(算数。ニュートン・デカルト的、直線の科学)

(B)1+1≒2(統計学的解析科学)

(C)1+1=0~∞(これからの素粒子科学)

このうちの(C)レベルでこれからの話を聴いてもらいたい。明治維新後、日本が技術産業で世界的成功をおさめたのは、江戸の職人技と西洋の科学が合体したから。いま、アインシュタインを越えた小柴さんのような研究者が日本のニューサイエンスを牽引している。いままでの科学が間違っている。もう一度、明治の御維新が必要。

原子力に関する見解について、ロスチャイスドに雇われたオバマは原子力推進(ロックフェラーは石油メジャーなので原発反対)。現在の化石燃料使い過ぎを一時的に止めるには原発を。セシウム137は微生物で消すことができる。毒や強い汚れのほうが、変化するとエネルギーが強い。広島被爆後、酒や桃が美味い。(筆者注/安全なフリーエネルギーができるまで原発もやむなし、という意味のようだ。放射能を微生物で消せる前提で。博士はチェルノブイリにも関わっている)

middle_1281236624

とここまでが長い前振りで、いよいと微生物の複合発酵の話に。10億年前、メキシコ湾に巨大隕石が落ち、海水が上昇して地球が1000mの氷に覆われ全球凍結した(そのときの津波がグランドキャニオンを作った)。海底火山の熱がその氷を徐々に溶かし、そこから微生物の活動が始まった。

最初は生産性微生物が産まれて、それがメタンを出す。それを光合成細菌が使う。その光合成細菌を生産性微生物が食べる、というトライアングルで循環ができた。この三角形が複合結晶体のようなもので、博士の複合微生物による発酵増殖法はこれを基本としている。(筆者注/この辺からは難解で理解できない部分多し)

たとえば1本の木はその根っこ周囲で30万種類の微生物と手でつないでチャンネル関係を持っている。分裂、合成、融合の三つが起きている。これは日本のしめ縄にも表現される。日本は複合微生物の利用では世界のトップレベル。それに量子科学がついて行って20~30年先に世界をリードしている。それからすればITなどくだらない。

土壌のクロム、カドミウム、鉛などを消すことができる。

middle_1281236640

と、まあ、こんな感じで実に面白くエキサイティングに熱弁をふるった博士でありました。解らないことも多々あり、具体的な技術には触れてもらえなかったけど真実を感じる。

その後の質問コーナーではEMの比嘉さんとのことや(EMの初期、富士山緑化では一緒にやっていたが、その後フナイとくっついたあたりで怪しくなり分かれたとのこと。比嘉氏のバックはMOAで学会からはもう相手にされていない。EM菌という菌は実際にはないし好気と嫌気が共存しているわけでもない。だから最後には腐敗してしまう)、京都で自家トイレで複合発酵している人の話や、医療利用の突っ込んだ話などもあって面白かった。

柳田さんと名刺交換して会場を後にする。

middle_1281236657

***

燕三条といえば背脂ラーメン! 前回振られた「杭州飯店」も行ってきた(実はこっちが本命か?w)。

middle_1281236675

強烈なビジュアル。刻みタマネギに注目。

middle_1281236697

思ったよりあっさり、この脂層の下には煮干しの効いたかなり美味しいスープが。

middle_1281236714

まるでウドンだよ(笑)。値段は750円と地方にしては高め。でもスープまで完食。ここはまた行きたくなる店。

middle_1281236730

帰りは湯沢温泉で一風呂浴びて帰還。柳田ファームもぜひ見学したい。いま都市近郊も田舎も下水環境やゴミ処理は最悪です。悪い水を川に捨て、悪い焼却灰を地面に埋めているのです。羽田の新空港はヘドロの上に載っていることを知っていますか? 山に水源地に重金属を含んだ焼却灰が埋められている。サッポロのモエレ沼公園はゴミ埋め立て地の上に造られている。そこは悪い波動を発していて、昆虫や鳥たちはとても少ない。川や近海の魚介は危なくて食べれない。

新しい技術でこれらを浄化していかねばならない。じゃないと、子どもたちに延々とツケを回すことになる。畜産大国の群馬県でも、この技術は大変な朗報ではなかろうか?「蘇生回帰の科学」は大きな希望を与えてくれた。土が鍵、微生物が主役の世紀になる。

ああ、誰か政務調査費出しておくれ(笑)。

追記/博士の「原発もやむなし」という点については以下の動画『隠された被爆労働~日本の原発労働者』をリンクしておく。

http://www.youtube.com/watch?v=92fP58sMYus&NR=1
http://www.youtube.com/watch?v=pJeiwVtRaQ8&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=mgLUTKxItt4&NR=1


コメント

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-09-14-15-45-12 %e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-09-14-15-45-29


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください