いま話題集中のクマ出没問題、その渦中にある日本熊森協会の森山会長の講演が宇都宮大学であるというので聴きに行く。前日は近所の居酒屋Iで飲み会があり、朝寝ぼうしたかったのだけど、せっかくなら宇都宮餃子も堪能したいと思い、早出。
郊外にあるお目当ての「一品香」に着いたら開店30分前だったので、市内の焼きそば店「石田屋」へ。なんだかネットで絶賛されているようなので。店内はほぼ満席、お土産持ち帰りの行列もアリ。
メニュー。迷わずミックスを注文。600円か、焼きそば価格じゃないよね。
かなり待たされて到着。太麺、卵堅し、肉とハムはたっぷり。塩味で、自分でソースをかけるという珍しいタイプ。しかしラード使用なのか「脂っこい」という印象だけが強い。
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「一品香」に引き返してみたら長蛇の列。
アブラー焼きそばでお腹いっぱいになってしまったので、申し訳ないけどラーメン1杯と餃子を一皿だけ頼んで、yuiさんとシェア食い。
このラーメンが獣臭い。久留米の豚骨ラーメン「丸星」を彷彿させる。外見は佐野ラーメンのような透明スープなのだが・・・。
麺は太麺でつるつる系。
斜め切りのたっぷりネギが珍しい。肩ロースの厚みあるチャーシュー(美味)。
そして餃子がデカイ! 味は▲でしたが。
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さて、またまた市内へ引き返して講演を聴く。
森山さんの講演はCDなどでも聴いているので内容は予想できたが、この人は実際に山を深く知っている(自分で歩いている)人ではなく、様々な学者や有識者の見解を紡いでいるのだなと思った。
中で写真家宮崎学さんの「クマが増えている」という意見を名指しで批判しておられた。
森づくりに関する内容は賛同できるが、「クマが絶滅寸前」というのと「クマは優しい動物」というのには疑問を感じた。現代のクマの一部は違うと思う。ドングリ撒きには、私は反対である。
実は、熊森の推進する「皮むき間伐」活動というのは、熊森の会員さんからメールをいただいたので私が鋸谷さんを紹介したのがきっかけのようなのだ(森山会長も鋸谷さんの元を訪ねたと聞いた)。しかし、鋸谷さんは「野生動物は増えている」「それは里山が豊かになったからだ」という意見だったはずだ。
講演の中では鋸谷さんの紹介もなく、あたかも熊森がクマさんから教わった「皮むき間伐」を自分たちが始めた、といった話し方であった。
質疑応答は予定調和的なもので、会場には熊森反対論者は皆無のようであった。それにしても会長の喋りは上手い。さすが元教師だ。
私は森林ボランティア時代に現役教師のリーダーと長くつき合っていたことがあり、その人とは意見が合わず結局ケンカ分かれした。彼も喋りは上手く、策士で、人をまとめる能力は抜群だったが、森の本質はぜんぜん解っていない人であった。
宮崎さんにも人工林の理解に関して疑問や穴があるのだが、これまでの仕事や経験をみれば日本で最も信頼できるクマ観察者であると思う。
それらの事実はいま書いている新著に反映されることだろう。