牡蠣の土手鍋


広島産の牡蠣。

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牡蠣は大好きなので猛然とカキフライが食いたいときは桐生「まりむら」へ(爆盛りのお店です)。先日、目抜き通りの洋食屋で食べたカキフライ定食は4個だった(涙)。まりむらは9個\(≧∇≦)/。

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さて鍋ですが「味噌を溶いて味付けしたスープを作ればいいよね」とyuiさん。

ちょっと待ったぁああ。「土手鍋は土鍋の壁に味噌を塗って、それを溶かしながら食べるの!」と私。

この土手鍋の本質とは、最初から塩分の濃いスープで具材を煮たら具から水分が出て(浸透圧で)味が薄まってしまうから、味噌を壁に塗りつつ、少しずつ溶かしていくのだ。そして壁でちょいとコゲがついた味噌もでき、それがまた香ばしくて美味い。

「むかしの人が経験的にやっていることはちゃんと意味があるんだよ」「料理は科学なんだよ」と、講釈をぶちつつ、豚バラと焼き豆腐も入れた。

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で、やっぱり「ビヤーン美味ぃぃ!」とyuiさん納得。ここで柚子。へぎ柚子を浮かす。ひとひらの皮の破片を入れるだけで、なんと豊潤になることか。この鍋の季節に柚子があることの幸せを思う。

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囲炉裏で土鍋料理は最高だが、これは縄文時代の食スタイルと同じではないかと思う。縄文時代、魚介類は簡単にものすごく大量に採れた。鹿や猪の肉もあっただろう。それに山菜だけでなく、クリやシイの実などナッツも、縄文土器にぶち込んで、グツグツ鍋を楽しんでいたのではないだろうか。

鍋料理は野菜もたっぷり食べれて、〆にうどんや雑炊をつくれば食事が完結する。完全食といえるだろう。ベジタリアンの人は鍋を食べないのだろうか。

どの世界でもできそうな鍋料理が、日本にしかないこの不思議。

逆に言うと、日本人が鍋が好きなのは、縄文時代の追憶が尾を引いてるのかな?


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