昨年8月24日に自宅の庭先で採集したウスイロコノマチョウの記録が「群馬の蝶を語る会」会報『かみつけ』No.4に記載された。
同属のクロコノマチョウは関東各地で偶産しているが、ウスイロコノマチョウは迷蝶といってよく目撃採集例はかなり珍しい。群馬では過去に渋川(1971)、沼田(1977)、中之条町(1983)に記録があり(白水隆『日本の迷蝶(1)』2005)、今回のものは28年ぶり4頭目の記録になる。
カラー写真。冷凍保存しておいた採集個体を会のIさんにお届けして、展翅していただいたもの。
文献記載なんて高校生のとき以来だ。やっぱり虫採り網は常に常備しておくもんだな(笑)。
ところで『かみつけ』は上質紙120ページ超の読みごたえのある会報で、冒頭に名著『群馬の蝶』の筆者、布施英明さんの「群馬・昆虫小史」が連載されていて大変興味深い。布施さんは私たちが藤岡市内で個展をやっていたとき訪ねてこられたことがある。現在80歳を過ぎておられるはずだがその筆力には脱帽である。
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