福井講演旅(その5/大阪キタ)


京都から、帰りはもう一度、大阪へ。キタの淀屋橋に宿をとる。御堂筋から歩いてすぐの所だ。

御堂筋といえばオーヤンフィーフィー(古いなぁ)だが「名前は北御堂(本願寺津村別院)と南御堂(真宗大谷派 難波別院)が沿道にあることに由来する」(ウィキペディア)。御堂とは 寺院。または仏像を安置したお堂を言う。

この御堂筋のキタの沿道には彫刻が置かれている。これが、なかなかいいのだ。実はいま居る高松もストリート彫刻が多いのだが(ほとんどが抽象石彫刻)、御堂筋のものは具象の大御所作品が多数あって楽しめる。それが銀杏並木とまたよく響き合っている。

高村光太郎の「みちのく」。十和田湖にあるやつの、小さいのだ。

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デ・キリコの「ヘクテルとアンドロマケ」。同じテーマの絵画が倉敷の大原美術館にあるね。他に佐藤忠良やロダン、ブルーデルなんかもある。全部で29点。資金は沿道企業等からの寄付によるという。

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キタは建築がすばらしいね。これは中之島の市立図書館。車に積んできた折りたたみ自転車で散策中です。

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中に入ってみた。中央のドーム、彫刻と階段。江戸後期~明治期の黄表紙なんかも置いてあって、係員に言えば閲覧できる。

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中之島はパリのシテ島のような中州に、いい建築が並んでいる。シテ島の代表建築がノートルダムなら、ここ中之島は大阪市中央公会堂だろう。竣工1918年。重要文化財でありながら誰でも利用できる、会議室、展示場、ホールを備えていて、大阪の文化・芸術・交流の殿堂になっている。

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これは民間の銀行の建物だが、ここまで圧巻なものは、日本の大都市を見渡しても珍しいのではないか。

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アーケード街に古そうな店を見つけたので・・・

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お好み焼き(自分で焼きました)と・・・

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焼きそばを食べてみた。太麺、ソース甘いけど美味!

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夜は寿司屋へ。友人から情報を仕入れていた「虎寿司」。ネタがでかくて値段もリーズナブルなこの店の、〆に頼んだ赤出汁が旨かった。八丁味噌のアサリの味噌汁なんだが、なんとジュンサイが入っていた。美味しかったな。お姉さんの接客も良かった。

帰路、もういちど中之島を通ると、公会堂がライトアップされていた。「義侠の相場師」「北浜の風雲児」と言われた株の仲買人、岩本栄之助が、現在の貨幣価値でいえば数十億円という巨額を寄付して建てられたこの公会堂は、老朽化と設備面や機能性にも問題が出始め取り壊しや改築の案も議論された。が、昭和の最後に市民から7億円もの募金が集められ、改修されて現在に至る。

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川面の風に当たっていると、屋形船が走っていった。こういう手もあるんだな、次回は乗船だ♪

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キタを見て、大阪は人がいいんだな、という印象を持った。


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