位山登頂


飛騨一宮に泊まったのは翌日、位山(くらいやま)に登ろうと思っていたからだ。頂上に近い稜線まで辿れる林道は、車高の低いコペンにはかなりハードな凸凹ダートで、最後の駐車場までは残雪に阻まれて行けなくなってしまう。そこから歩き、登山道に入る。残雪を踏みしめ、巨石群を縫いながら位山の道をかみしめる。頂上は広々としている。ここで古代の祭祀が行なわれたのだろうか。

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林道取材9.(花窟にて、宮川村再訪)


朝方、また温泉につかってから出発。温泉街の喫茶店で朝定食を食べる。朝開いている喫茶店はきまって爺婆様の天国だ。「あんたたちどこから来たの?」とか「かわいい車だねぇ」とか話しかけられつつ、干物をつつくのであった。

本州最南端の潮岬をめぐり、昨夜泊まる予定だったキャンプ場も見に行く。長期滞在の雰囲気の先客あり。洗濯物が干してあったり、太陽電池を掲げていたり、かなりのツワモノである。

初めて熊野を訪れたとき見逃していた「花窟神社」(はなのいわや)へ行く。ここがすばらしかった。大岩がご神体であって、銅製(?)の御幣が立ててあるだけで社殿はない。祭神はイザナミノミコトだが日本書紀によればここはイザナミの墓所なのだ。

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