まずは製作中の料理画像をごらん下さい。ナンだか解りますか? コレ。

イラストレーター・著作家、大内正伸のブログ
展覧会が無事終わった。搬入時に軽トラが故障したので、搬出は友人に手伝ってもらい、額がわりに使った2階の戸板は、1週間ぶりに無事はめ込まれたのだった(笑)。この集落でも『上毛新聞』をとっている家は多いので、僕らの活動もずいぶん知られたようである。
ここに越して丸2年が過ぎた。この2年間は僕らの意思表明として、ホームページによる発信、個展やライブ、講演会などを精力的にこなしてきた。いま僕らは、その「意思表明」期間は終ったと考えている。これからは1回1回のライブや公演・講演にもさらに精度を高め、本づくり、曲づくり(CDづくり)にもじっくり取り組みたい。
僕にとって今回の個展は、過去の『北アルプスのダルマ』にまつわるスケッチを発掘したことが嬉しい。段ボール箱深く、およそ20年近く眠っていたスケッチブックの封印が解かれたのだ。この数冊のスケッチブックは『北アルプスのダルマ』の創作のために描かれたものだが、その存在は仕事関係者はもとより友人の誰も知らない。

いよいよ紙芝居ライブの当日。
なにしろ、これは今までの2つの紙芝居(『むささびタマリン森のおはなし』『秋川谷の物語』)とはリキの入れ方が違うのである。前の二つは、もともと人から依頼されたところから創作が始まったのだが、今回の新作『神流川なつかし物語』は、これまでの僕らの全人生を投入してきたものの中から、産み出されたものだ。
まず挨拶に「紙芝居というと、昔テレビがなかった当時の娯楽であったり、今は図書館で子供たちに読み聞かせするようなイメージを持たれていると思いますが、私たちの紙芝居はそうではなくて、メッセージ性の強い、アートとしての創作紙芝居をめざして創ったものです」と話し、携帯電話のOFとカメラのフラッシュを遠慮してもらうことを伝える。
6月の高崎「棗」個展で初めて公開したときと若干の改良を加え、オリジナルの『繭の音』と『夏のはじめ~虹のテーマ』の編曲を変えたりした。具体的には、前者はキーを下げてYKのベストの音域に合わせ、サビの部分にハーモニーを入れた。チューニングを下げたギターをもう一本用意する、という念の入れようである。
開演は11:30~と14:30~からの2回公演。相変わらず「読み」や「引き」のトチリが出たが、県庁のときに比べてまあまあうまく行ったと思う。とくに2回目はよくできた。「歌」に関して言えば、僕らのユニットは歌だけでお客さんにかなりの感動を与えることができるのだ、という自信を持った。

庭のシソの花に、ニホンミツバチが来ている。なんだか嬉しい。

ららん藤岡での展覧会の会期中、北アルプス旅行記のドローイングに「花の部分だけ色塗りする」という公開制作をやっている。しかし、懐かしい作品だよなー。僕の30代は「この作品に全てを注ぎ込んだ」時代といってよい。
