市立図書館に行くときに、うどん食いするのはたいがい「さか枝」もしくは「竹清」。いずれも全国の讃岐うどんツアラーにも知られた名店であるが、ときにとんでもない長蛇の行列に辟易することがあり、さてどうしたものかというときに、市役所近くにいい店が開店した。「聖風うどん」である。
宮武系の分店であるらしい。宮武というのは「伝説の讃岐うどん」などと言われており、ひやひや・あつあつ・ひやあつ、などと呼ばれる麺とつゆの温度差バリエーション売りの元祖なのである。琴平町は09年に閉店、その後10年4月 高松西インター近くの高松市市円座町に再開。その暖簾分けの店のようだネ。
さて、この日はひやひやの小にゲソ天。しょうがはテーブルに置いてあるだいこんおろしで自分でスリスリ。
こりこりとした歯ごたえ抜群の麺が特徴的。さか枝混雑のときの逃げができて嬉しい。
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台風でしたね今日は。ところが、高松は本当に風もなく大雨が来ないのです。地形的に台風を避ける位置にある。この災害なさすぎの歴史(日照・水の飢餓という危機があったが近代技術によって解消された)が「讃岐男」の安穏さを育てていると思う。良くも悪くも。
というわけでプラプラと「うどんバカ一代」へ。寒い季節には「かま玉」をよくたのんでいたのですが、今日はこの店で初めて「ざるうどん(中/二玉)」を食べてみた。イイダコの天ぷらがあったのでそれも。
麺がすばらしいのはもちろんだが、つゆが甘くないのが良い。しかも麺を盛る皿が冷やしてある。さすがの心づかいだ。
イイダコ天アップ。店によっては甘く味付けしたものを天ぷらしていることがあって、讃岐人の砂糖好きに辟易するのだが、ここはスッピンの生を揚げていた。激ウマであった!
半分過ぎたところで二玉目は麺に七味唐辛子を直接ふりかけていただく。これが美味い。信州の地元人が蕎麦を食うときの裏技だが、麺に張り付いた七味がつゆに浸しても落ちないので鮮やかな薬味効果がいい。
うむ、堪能したぜ、バカ一のざるうどん。この他にも冷たいうどんには「冷やかけ(冷たい麺に冷たいだし汁=宮武のひやひや)」「ぶっかけ(冷たい麺に濃いめの出汁+薬味にだいこんおろし・レモン等がつく)」のほかに「冷やしうどん」というのもある。これはyuiさんによれば、冷たい水に浮かんでいる麺をつゆで食べるものらしい。うーむ、讃岐うどん深し・・・。
ところで、今日のお会計は二人で700円ちょいだったよw。
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おまけ。レバー刺が来月から法律「禁」になるというので某日とあるホルモン焼き肉店で食べてきました。
ここは他のホルモンも廉価で、味もよい。
次はカラオケスナックで出てきたタイの焼き魚の三杯酢である。瀬戸内で獲れた手のひらサイズ(よりも小さい)の鯛を焼いて三杯酢に漬けたものである。タイの骨は硬いが、酢の効果で柔らかくなり、頭の軟骨などは噛み砕いて食べれてしまうほどである。これもまた、関東では味わったことのない美味であった。
セシウムやストロンチウムでこの楽しみと文化が破壊されないことを祈り、また行動するしかあるまい。