坂出の「大政」へ。のれんには「わんたん・ぎょうざ・中華そば」の文字。駅前の繁華街の反対側、宅地の中にあるが、駐車場は店の前に数台分ある。たたずまいは、確かに老舗のオーラを放っている。
店内はおせにじもキレイとは言い難い。それからテーブルのレイアウトが奇妙なズレ。おでんがある。客は多い。ガテン系のお兄さんがおでん2本と中華の大盛りなんかをたのんでいる風。
ワンタンめんが評判らしいのでそれを。分厚いチャーシューが2枚。モヤシはしゃきしゃき感を残したもの。
スープは醤油甘だれ系こってり。背脂のラードが浮かんでいる。臭みはないがハードだ♬
麺は普通、ワンタンも普通。なぜか麺は少なめですぐ食べ終わってしまう。徳島ラーメンに似て、白飯がほしくなるタイプ。
この店に多くの人が惹き付けられ、ここまで残っていることの意味が解る。
良くも悪くも、香川には古汚れた飲食店が多い。市場の中の飲食店、あるいは東南アジアの雑踏の店のように。それは昭和の残照とも言うべきもので、本州では多くが消え去っているので、私などはひどく懐かしいのだが、このレベルになると若い女性客には厳しいだろう(少なくともyuiさんは「ひとりでは絶対いかない!」と思っているw)。
なので再訪はないかもしれないがw、味噌ラーメンやチャンポンはどんなものなのか? 高菜チャーハンは? ちょっと食べてみたい気がする(体調が良いときに)。
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善通寺に足をのばしてみる。6月15日はお大師様の誕生日だ。その前祝いなのか、お祭りが境内で行なわれていた。高校生の和太鼓のアンサンブルにしばし聞き入った。
五重塔に五色の旗。
前から気になっていた役場近くのコンクリート打ちっ放しの建物へ。「おしゃべり広場」という観光案内所らしい。
屋上緑化が成功している例だ。なかなかいい雰囲気。しかし、人がおらずガラ~ンとしている。
善通寺のアーケード街もまた廃墟化している。坂出、丸亀ともすべての中小都市が同じである。くだらない芸術ごっこなんぞ止めて、これらの空き店舗に福島や東日本の被爆した子供たちを住まわせればいいのにな、と思う。