部分的逆打ちで7番「十楽寺」へ。わざとは逆順遍路をしているわけではないのだが、そのときの旅程から行きやすい道順を選ぶとなぜか逆になるケースが多いのだ。逆打ちは案内板が少なくなるので道に迷いやすく、本道を外してしまいがちだが、正面から歩いてくるお遍路さんを観察しやすい利点もある。
最近見られる傾向としては、老人男性の単独行遍路が目立つようになってきた。
さて、十楽寺である。竜宮城を連想させる赤い鐘楼門。この手の山門は中に鐘が格納されていて、ヒモを引いて撞けるようになっている。が、ヒモを下ろさず鳴らせないようになっているケースが多い。トラブルが多いのだろうか。
手洗い場が凝っていた。溝のついた自然石青石をそのまま立てて使っている。
おもわず貞光川の甌穴(おうけつ)景勝「土釜」を思い出した。しかし、いろいろ考えるものである。青石の産地である徳島(愛媛北部も)はこの石を様々に趣向を凝らし、使い回した社寺建築が多い。これも四国遍路の見所の一つだ。
本堂。
六角に擦り込んだ鋲頭の意匠に目が行く。
大師堂。
大師像が見えた。
戦没者慰霊碑、モダンにデフォルメされた不動明王像。不動明王の図像は空海が唐から初めて伝えたものだ。
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