松茸ご飯でフィナーレを


残り最後の「龍の瞳」(Gomyo倶楽部の棚田産/白米)で銀杏と松茸のご飯を炊いた。自分で松茸を料理するのも初めてなら購入するのも初めてである。近所のスーパーの松茸なのでもちろん外国産だけど。

松茸ご飯の炊き方は『丸元淑生のクックブック』と『新家庭料理』に載っている。銀杏もそろそろ最後なのでいっしょに炊き込んだ。松茸にはスダチが一つ付いていた。土瓶蒸しには欠かせないセットだが、炊き込みご飯にちょいと絞っても松茸をじゃませず素晴らしい芳香が立ち昇る。

さて、アマゾンのMusic Unlimitedでさっそく音楽を検索しながら専用アプリをいじっている。Bluetooth接続もできるというので、専用のスピーカーを調べてみた。あるある、コンパクトなJBLが1万円を切る値段で売ってたりして、思わず衝動ポチするところだった、あぶないあぶないw。


調べているうちにふと、僕のスバルのカーナビ・カーステレオにはBluetooth機能はないのだろうか? と考えた。もしあるとしたら現行のiPhone使えないのだろうか? 購入したての頃、周囲の関係者に訊いたりしたがダメらしいので諦めて、今までずっとCDプレーヤーで聞いているのだが、もしや・・・。

車のダッシュボードからカーナビのマニュアルを取り出してみる。200ページ超のPanasonicのマニュアルにBluetoothオーディオについての記述はわずか2ページだけ、しかも対応機器の登録はページが離れている上に、「ハンズフリー通話」を主とした記述で、iPhoneのアの字も出てこない。

が、Bluetooth設定>機器登録>とやっているうちに、なんとあっさり僕のiPhoneが登録できた! iTunesの音楽が聴けることがわかったのだ。このスバルを購入したのが2013年の春、もう8年にもなるというのに、このことにようやく気がついたのだった。

ということはつまり、Amazon musicのダウンロード音楽も聴けるのだ! というわけで、エドゥアルド・グジンとレラ・シモーイスのデュオが、スバルのカーナビで聴けてしまう・・という突然の快挙が発生したのだ\(^^)/。

コレハ・・・音楽を聴きながら何処かに行かずにはおれない。でも遠出するわけにいかないので、以前釣りに通っていた近所の埠頭へw。

ちょっとだけドライブ気分ができ、帰りにふと、松茸を買って最後の「龍の瞳」のフィナーレを飾ろうか・・・という気持ちになった。

今回のBluetooth接続の発見で、車の中にごちゃごちゃとあるCDの束(たば)から解放されることになった。今やカーナビもスマホに取って代わられマップデータを更新する必要はない。Googleマップのナビ機能で十分だからだ。

音楽も地図も、時計も計算機も、手帳も、そしてカメラとビデオカメラも、今やテレビまで、スマホはあらゆる機能をカバーし、身の周りがどんどんシンプルになっていく。スマホは現代工学の叡知の結晶であり、ここ数十年で最大の発明といっていいかもしれない。

シンプルといえば、エアコンもシンプルな複合機器だ。一昨年くらいから仕方なく夏の冷房にエアコンを使い始めたのだが、やはり快適で、今年は暖房にも時々使っている。新しい機種なので意外に電気代がかからない。ウチのベースはあくまでも囲炉裏暖炉と火鉢だが、町なかの小さい部屋で暮らすならエアコン一つあれば扇風機もストーブもコタツも必要ないだろう。

ただしエアコンは乾燥するので加湿器のついた空気清浄機などを併用するのがいいようだ。ウチは無垢の木と漆喰壁の調湿機能のある自然素材なので加湿器はいらないが、風が木材に直接当たらないように設置場所や風向を調整する必要がある。

空気清浄機の電気代もまたすごく安いらしい。僕も【断捨離】してからベッドルームに空気清浄機を再設置し24時間回しっぱなしにしているが、眠りはすごく快適である。そうしてドラム式洗濯機を入れ、食事は外食を中心にサプリやプロテインを飲み・・・というようなミニマリスト化していく若い人を見るのだが、一方でキャンプが大はやりしているところをみると、生き物である以上人間はどこかでバランスとるようになっているようだ。

無垢の木と漆喰壁、ペアガラスの小さな自然素材の家に、エアコンと超ローテクな火鉢、そして庭と自然農の菜園。というような暮らしもいいのではないだろうか。そこにあるのは高性能のスマホと小さなノートパソコンというような。

冷凍室の奥から出てきた赤米の餅を開封し、解凍して火鉢で焼いた。脱酸素剤を入れているわけではないのだけど、まったく劣化を感じさせないお餅なので驚いてしまう。

だってもうそろそろ一年じゃないか。フードセーバー恐るべし・・・。開封した袋にはまだ10個以上入っているのでもう一度脱気をかけて封をし、冷凍庫に返した。

いい豆腐があるので初鍋だ。北海道の天然の鮭と、瀬戸内海(倉橋島/呉市の沖合)産の牡蠣。初牡蠣である♬

エビと魚の骨のスープストックを解凍して合わせたものをベースに(温め直しでアクを取りながらサフランとディル、セロリの葉、ネギの青い部分・・・などを入れ、塩コショウでて再調整したもの)。

コトコト沸騰し始めたところで箱火鉢に移動する。

食べ進みながら焼いたお餅を投入する。もちろん、スープは一滴残さず飲んだ! 旨かった!!!

サプリメントやプロテインを飲み、バイタミックスでスムージーを作り、そして都会のヴィーガン・レストランに繰り出していく・・・という暮らしもいいが、せっかく日本に居るのだから季節の素材をふんだんに取り入れてはどうか? もともと日本の農民はほとんどがヴィーガンだったのだから(それに企業が作った加工度の高い商品に身を委ねるというのは怖いことである)。

Gomyo倶楽部の周囲の山はかつて松茸が豊産したそうだ。五名でなくても香川の山はもともとアカマツだらけだった。どこでも松茸はよく採れただろう。国産の採りたての松茸で、Gomyo倶楽部の新米で、来年こそは国産100%の松茸ご飯を炊いてみたい。


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