トウモロコシ茹でる。網戸の前において茹で上がりを冷ましているところです(笑)。
ついでに畑のモロヘイヤも同じ湯で茹でちゃう。
前に僕がアメリカにおいて禅仏教や鈴木大拙に影響を受けたアーティストに知らず識らず興味をもっていた話を書いたが、ちょっと補足しておくと、あのへんの近代アメリカ絵画〜現代美術に僕が惹かれるのは、彼らが自分たちのルーツや自然回帰に真剣に向かっていたこと、そして僕自身が(僕の世代といってもいいか)、バタ臭いアメリカではなくより洗練されたカリフォルニア文化に影響を受けたことが、ある。
「支配的な体制や文化形式から離れ、オルタナティブな生活環境・生活様式を志向するヒッピーたちの存在が念頭に置かれた、状況的な性格の強い書物」『ホール・アース・カタログ/Whole Earth Catalogue』・・・コンセプトは、アメリカの工学者・発明家「宇宙船地球号」の概念を提唱した思想家としても知られる、バックミンスター・フラーからの決定的な影響を反映したものである(美術手帖wik)。
『ホール・アース・カタログ』辺りから出発してバックパッキングやフライフィッシングへと向かう、自然志向と洗練された美しさをもったアウトドアが、高校生だった僕の目の前に突如として現れたわけ。そして僕は釣りがしたくて全部東北の大学を受験した(ちょうど日本のルアー・フライフィッシングの黎明期にぶつかっていのだ)。
ジョージア・オキーフを知ったのはメトロポリタン・ミュージアムのガイドブックではなかったろうか(ガイドブックはニューヨークに旅した妹の土産物だった)。ジョン・ケージは水戸芸術館で行われた展覧会「ローリーホーリーオーバー サーカス」(Rolywholyover A Circus)が忘れがたい(当時僕は実家に頻繁に帰る用事がありその度ミトゲに通っていた)。
ちょっと古いところではエドワード・ホッパー。そしてアンドリュー・ワイエスも好きだ。どちらも東京で行われた展覧会で原画をしみじみと見た。とくにワイエスのヘルガ・シリーズは胸に刺さった・・・。ちょっと飛び越えて、ジェニファー・バートレットも好きだな。
北鎌倉でそんな思い出に回帰していた僕を、谷戸の陰で大拙はひっそりと微笑していただろうか・・・。
夜は青ネギをどっちゃりのせたラーメン。またライス付きでw。