この9月は月の半分が取材旅で外出というハードな日々だった。「大地の再生」の矢野さんからの要請だけでなく、このところ「山暮らし講座」など自分が主体のイベントに呼ばれることが増え、さらにGomyo倶楽部も稲刈りを前にして活発な動き・・・というわけでブログ書きもおぼつかないのだが、その中でインスタグラムを使い始めて半月が過ぎた。
なにしろワンショットで文字をちょい書きすればアップでき、スマホでそれが完結するので、SNSの中でも最もお気軽で、旅先からの投稿にも負担がない。というか、今のハードな取材旅ではブログやツイッターすらリアルにアップする時間が取れず、ブロガーとして吐き出せないストレスが溜まる一方だ。それをインスタは解消してくれる。
かといって粗雑にアップするわけではない。写真についてはトリミングや色調補正は必ずするし、文章もさらっと書いているように見せて、厳選する。僕のスマホは古いので写真はイマイチなのだが、スマホへの転送機能を使ってRX100M7の画像をアップすることができる。
上の写真の小エビなどはRX100M7の画像を転送したもので、この色彩感は手持ちのスマホでは表現できない。また画像の色調を変える多種なフィルター機能がついていて、これでレトロ調にしたりファンタジックにしたりできる。上手く使えばたちどころにインスタっぽくなるのである。
前にハッシュタグ機能のことを書いたが、このハッシュタグのおかげで思わぬ所から「いいね」や「フォロー」が来る。ブログでは普通の投稿ではほとんど反応がなく、フェイスブック(とはいえブログ記事の一方的横流し)はほぼ関係者の「いいね」なのだが、それとはえらい違いである。
話は変わるが、このところツイッターが重く感じられるようになってきた。311を契機にフォロワーを選んできたせいか、政治的発言や記事の批評が連続する時があり、ツイッターはお気軽な発言の場ではなくなってきている。ただし、リアルニュースを追うにはテレビよりはるかに速い。
いま大学の先生とお付き合いしているのだが、現在の学生たちはツイッターやフェイスブックもうほとんど使わず、インスタとラインが彼らの表現・伝達手法の主流だそうだ。
インスタには「囲われた狭い身内感=安堵感」というものがある。学生たち若者にはそれが受けているのだろう。しかし、一方で世界に開かれたハッシュタグ機能があり、思いもよらぬコミュニケーションや情報伝達が生まれる。
このアンビバレンツがインスタの面白さのひとつだ。