東かがわの棚田と溜め池のニホンミツバチの箱に継箱をしてきた。これは師匠からいただいた古い「待ち箱」で、ここに入れてから移動させやすいように2段分の高さを合板で作ってある。
しかしこの場所はコンクリート水路をまたいだ擁壁(ようへき)の上にあり、移動は困難なのでこのまま飼うことにした。今日はどのくらい巣ができているか? 様子を見ながら下に新たな箱を継ぎ足す。また、巣クズの掃除もしなければならない。
ミツバチたちは元気に出入りしている。時折、足に花粉を付けたハチが戻ってくる。西洋ミツバチより一回り小さく、色が黒いのが特徴的だ。性格はおとなしく、めったなことでは人を刺さない。
裏側のドアを開けて中をデジカメで撮影する。かなりの数の、元気な群のようだ。
継箱する前に底にたまった巣クズを掃除する。これを定期的に、しっかり取り去っておかないと、スムシにやられる。スムシというのはウジのようなガの幼虫で、ハチの巣に巣食い、群を崩壊させてしまう。
ゆっくり持ち上げた箱の下からもう一度撮影してみた。巣脾(すひ)が白っぽい。普通は並行に並ぶらしいが、この箱はY字型というかイレギュラーな並びになっている。
まだ高さに余裕があったので、継ぎ箱は一つだけにした。2段分の長い待ち箱なので、継ぐ箱には新たな巣門があるものを使う。
再びブロックの重しを載せ、トタンの屋根をかぶせてアンカーから伸びるローブでしっかり固定する。台座のみかんの収穫コンテナはけっこうな高さがあるが、アンカーは鉄筋を曲げて作られた大型のペグ様のもので、みかんコンテナ下の左右から、地面にハンマーでしっかり打ち込んである。
ミツバチは蜜を集めて帰ってくるとき、自分の体重の半分ほどもある重さの蜜(体重0.6gの身体で蜜の重さは0.3gという)を抱えて飛んでくるので、巣門の直前で少し下降してしまう。だから地面までの高さ的余裕が必要で、その辺りの草はきれいに刈ってあげたほうがハチたちの帰巣に都合よい。いったん箱にミツバチが入ったなら、このような草刈りの手入れも欠かせない。
継箱して巣門の雰囲気が変わっても、ハチたちは迷わず出入りを繰り返したので安心した。
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帰り道に、藻の上でトノサマガエルがのんびりしていた。いまや君たちも「絶滅危惧種」の声がかかっているんだったね。とんでもない日本になったもんだナ。
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