木頭村の柚子と魚介鍋


徳島県の旧木頭村の柚子は「木頭柚子」として全国的にも名高い。いまちょうど収穫期なので現地まで買いに行ってみたのだが、お目当の直売所が休みだった。さてどうしたものか?・・・と橋を対岸に渡って車で流していると、畑で摘果しているオバサンを発見。声をかけたら「お金はいいよ」とひと抱え分を頂いた!

サイズも大きくすばらしい香り! 走り出す車の中はたちまち柚子の香りでいっぱいになった。ここは寒暖の差が激しく、日本有数の多雨地帯。さらに石灰岩土壌のせいか香りが強く酸味が強いことで昔から有名だったという。現在は農薬・化学肥料・動物性肥料を使わず、自然循環農法による栽培を奨励している。頂いたこの畑も無農薬だそうだ。

それにしてもエコロジーショップ「よいしょきとうむら」が閉まっていたのは残念であった。ここは先日岩手でお会いした日野さんが再生に関わった村でありお店である。

木頭村は「ダムを止めた村」としても有名だが、下流の町には3つのダムができており、水を取られた今の那賀川は見る影もなくズタズタである。ここ木頭村にも下流のダムの影響が及んで、土砂が堆積している。浚渫土砂を運ぶトラックに何度もすれ違った。

最上流の「高の瀬峡」は紅葉の名所として名高いが、出遅れて夕暮れてきたので、土須峠を超えて神山町経由で帰還。

柚子があまりに香るので、帰り際にスーパーで鍋の材料を購入したw。

この季節限定のセコガニがあった! ウマヅラハギも購入。

昨日、冨田神社の帰りに石田高校でもらって来た野菜、ビーツの一種「ルナ」の葉と茎レタス「ケルン」をさっと茹でたもの、自家製乾燥オバケ椎茸の戻したもの、長ネギ、豆腐、それに〆として餅入り巾着。全部出汁に放り込んで着火。

沸騰してアク取りができたら火鉢の上へ。本日、今シーズン初の火鉢でございます♬ 柚子は横から半分に切り、レモン絞りで果汁を集め、そこに醤油と本みりんを少々。即席のポン酢である。香りづけに皮をむいてへぎ柚子も作っておく。それにしてもこの柚子、果汁もまたすばらしい味である!

座布団に座ってさあ・・・と思っていると、片方にはドリー様が凝視しており・・・

もう片方にはバロンが・・・。こやつ、腹がはちきれるほど食っているはずなのだが、目は完全に狙っている(笑)。

さあ、いい感じ♬

カニもウマヅラも美味しい! セコガニはマツバガニのメスである。身は小さいがオスにはない「内子(卵巣)」と「外子(卵)」を持っている。もちろんミソも旨い。

ウマヅラは石川県産とあり、ワタは抜いてあるがキモ(肝臓)は残してあった。

そのキモだけ取り出して豆腐に乗せ、さらにへぎ柚子を添えて食う!

この赤いのが内子(卵巣)である。資源保護のため漁期は2ヶ月ほどで、今しか食べれない。それも1パイ600円代とお得♬

それにしても、魚介鍋と柚子と日本酒の絶妙なる組み合わせは「宇宙の奇跡」(←大げさかナ?)と呼びたいくらいのものだ。

食べ終わる頃、2匹は諦めてふて寝を始めたのであった(笑)。

残りのスープは大切に取っておき、雑炊は明日に持ち越しだ♬


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