京都「送り火」の旅、はじまり


祇園祭とともに京都の夏を代表する風物詩の一つ「京都五山送り火」。それに合わせてyuiさんの御霊を送り火しようと計画していた京都行きの日が来た。僕らは大の京都好きだった。これまで、何度旅したことだろうか京都へ。ブログには載せていないがyuiさんの死期が近づいて最後の旅も、京都だった。あんなハードな山暮らしをしていてなんで京都なのか? ってそんなことは解らない。でも二人の魂のルーツが京都にあることは確かなのだ・・・。

淡路島のパーキングエリアで明石焼きを食べるのが二人旅のときのいつもの習わし。

洛北にある進々堂北山店。ここもよく行ったな・・・。駐車場がある貴重な喫茶店、モーニングに便利がいいんだよね。写真はエッグスベネディクトのタルティーヌ。僕は、ごく普通の角食パン「プルマン」をとる。ただのトーストなのだが、これが極上に美味い・・・。京都人は意外やパン好き。ガテン系の職人さんたちも行きつけのパン屋さんを持っていたりするという。

さて、朝腹を満たしたら、明日の送り火に奉納する「護摩木」を求めに行く。場所は送り火の型によって違うのだが、「大文字」は銀閣寺前となる。もちろん初体験なのだが、護摩木と松の割木の2種があってそれぞれ300円と400円。

行列に並んでそれを購入し、送りたい人の戒名を書く。そもそも五山の送り火は「聖霊の送り火(精霊の送り火)」「亡魂の送り火」なのであり、荘厳なものである。が、自分の後利益を書いてもいいそうだ(家内安全とか)。

ところが用意された筆が酷いもので、墨も薄くてにじむにじむ。弘法は筆を選ばずといってもこれでわなぁ(笑)。

で、これはテントの係員さんに納めて、明日の大文字で焼かれる段取りに。とりあえず重要な仕事を果たし、せっかくなので銀閣寺や哲学の道を歩いて・・・

抹茶あずきを食べて・・・(鶴屋吉信の2階です♬)。

yuiさんと何度か泊まった思い出の宿「柊屋別館」へ。ここの夕食は「部屋出し」ですばらしく完成度の高い京懐石が食べれる。毎度感嘆させられるのだが、今日も・・・

宿の人オススメで、食後に清水寺「夜間特別拝観」へ。この日に参拝すると三年分の功徳があると言われている。ライトアップのサーチライトに小糠雨のしずくが流れる。

エントランスの風鈴を抜けてローソクの火。そして絶対秘仏の前で厳かな読経を聴き、最後に音羽の瀧を巡って、三寧坂を帰る。夜景が綺麗だった。

宿から行き帰りともタクシーを使うという、私たちにとっては考えられない贅沢だが・・・やはり、来て良かった。


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