料理本のこと、小鯛のピザトースト


Amazonで中古の『家庭の魚料理』が1円だったので、すでに持っているのに誰かにあげようと思ってポチしてしまった。定価1,800円の本なのだが、送料の値段で買えちゃうわけである。で、到着したらカバーに破れがあったのだけど、その本にはなんと「帯」が付いていた! というわけで、この帯は私の蔵書の方にちょうだいすることにした。これで、シリーズ4冊すべて帯付きになったのだ〜♬

料理本は、重要なのは買うようにしているのでけっこう持っているのだけど、中でも大切にしている洋書がある。ロンドンを旅したときに買った、エリザベス・デイビッドの『French Provincial Cooking 』(フランスの地方料理)だ。

丸元淑生の本の中でこの著作を知ったと思うのだが、記憶は定かではない。ロンドンの料理道具を置いている店を物色していたら書籍コーナーにこの本を見つけて、木のヘラとともに購入したのである。

世界的名著の誉れ高いこの本、初版は1960年、私が生まれた翌年である。私のはペンギンブックスのペーパーバックだが、Amazonで検索するとまた版が変わってニンニク写真のシンプルな装丁になっている。

イギリスの旅は1991年(32歳)、自分のイラストのスタイルを模索していた時期で、美術館めぐりだけでなく、大英博物館や自然史博物館で博物学的なイラストレーションや印刷物の古典を学ぶ旅でもあった。自然史博物館(Natural History Museum)では点描の細密画の書籍や、古い美しい地質図などを購入した。

『French Provincial Cooking 』の中にはペン画のイラストレーションが挿入されており、それがまた秀逸なのである。購入の動機にはこのイラストの良さもあった。表紙にILLUSTRATED BY JULIET RENNYという表記があり、ジュリエットというから女性イラストレーターなのだろう。

文章とわずかなイラストレーションだけの、写真は一切ないモノクロの料理本。だが非常に深い内容であることは、ろくに英語の読めない私にもひしひしと伝わってくる。現代のPhotoshopの絢爛たるPCイラストの前ではかすんでしまう遺物のような代物だが、私は相変わらずこのようなスタイルが好きである。

今日はピザトーストを作った。小鯛の塩酢〆をトッピングにする。

酢〆はすごいな、まだ大丈夫だ。

でもチーズがダメだなぁ、偽物でチカラがないわ。

干物は今日で完食。ちょっと味が落ちてアイゴは臭かった。やはりフードセイバーなしでは 1週間がリミットのようだ。フードセイバー欲しいな・・・。


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