まだ貰ってきた魚の半分も使い切っていない。2人が帰った後、ビールの酔いを醒しつつ、再び仕込み開始。鮮度が落ちないうちに、まずはピチット干物だ。タチウオが2尾ある。丸元淑生『家庭の魚料理』には、「たちうおは、干物にするのがベストの調理法である。その処理は実に簡単で、誰もが感嘆するくらいの美味になる」と書かれている。
本の通りにやってみよう。頭をワタを取り、薄身を切りとる。ここはかなりの鮮度のものでも腐敗しやすいそうだ。でもストックをとるのでムダにはならない。
適宜に切り、たっぷりの塩をして1時間おく。普通のおろし身は30分だが、両面皮付きなので時間をかけるのだろう。
その間に小サバと小鯛をさばく。こちらもピチット干物にしてみる。
ウロコを落して大きな出刃で3枚におろす。タイをおろすには細部までのきちんとしたウロコ取りが欠かせない。そして出刃の切っ先がよく研がれていることが重要だ。
中落ち、剝き身、頭はすべてストックの鍋で煮る。
両面に塩をふって冷蔵庫で30分。
サバも同じ。塩が利いたら流水で洗って水気を取り、ピチットでくるむ。
タチウオの干物。
小サバの干物。
小鯛の干物。
これだけの量の魚をネット干しで風乾させようと思ったら大変である。しかも、この雨続きの天気では事実上不可能だ。魚をムダなく美味しく食べようとする家庭の魚料理にとって、ピチットはなくてはならない重要なアイテムなのである。
昨夜の残りのツバスのづけで茶漬けにする。
実は昨日の帰りにスーパーに寄ったら静岡産の本ワサビがなんと赤札で300円になっていたのだ。なんというタイミングだろうかw。
昨日の焼きアイゴが一尾冷蔵庫に残してあった。ワタから食べてみた。う〜む、これは冷めても美味いな。そして、確かに焼酎が合う♬