ピチットで作った干物、最後の2枚。スーパーで買った鳥取・長崎産のアジ。安売りで買ってきたら硬直がとけていて、刺身にできない鮮度だった。それを三枚におろしてひと塩をしてピチットで干物にしたのである。冷蔵庫に入れて4日目。
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小アジ4尾分で、ピチットで取れた水分。
グリルでなく小フライパンで焼きます。丸元淑生はステンレス5層鍋「ビタクラフト」を推奨してるけど、そんなお高い鍋もってないもんで(笑)。
フタをして中弱火。身の色が変わったら皮面もちょっと焼く。
シソ、スダチ、大根おろし、自家製紅生姜。
自家採取はダメなものもある。ミニトマト初期に数粒なっただけでその後ぜんぜん実がつかない。外国産のカボチャもダメだった。この青唐辛子は自家採取の種で2株だけ育ったのだが、なんとかできている。それをちょっと焼いて・・・
刻んで味噌と醤油でまぜまぜ。これはピリ辛の「なめ味噌」だが、夏の食欲のないとき最強のご飯の友だ。
それにしても、
このピチット干物は美味い、美味すぎる。4日目、ちょっとその地平線に「くさや」の薫りを感じさせる含みが生まれてもいる。おそらく、明日には酸化臭が始まってマズくなっていくのかもしれないが、それを回避するのがフードセーバーによる脱気なのは解っているが、ホントに楽しませてもらった。300円で。
それにしても、たったこれだけで、この量だけで感動できるのだ、3分づきの米とセットにすると。これは凄いことだ・・・。
鳥肉、豚肉、牛肉・・・は、その畜産は外国の飼料に依存し(しかも遺伝子組み換え飼料だ)、ホルモン剤で早く肥大させようとし、病変を防ぐために大量の抗生物質を投与され、悲惨な環境で肥育されている。だったら沿岸漁業の天然魚を少しだけ食べるのでいいのじゃないか?
もういちど言っておくが、このアジはスーパーで買ってきた赤札の、硬直がとけて刺身にできない鮮度のものだったのだ。一尾100円にも満たない。でも、こんなに美味しかったら漁業を大事にしようと思うし、誰だってその海を育むために環境を大切にしようと思うだろう、これは当たり前の気持ちではないか。
とはいえ、やっぱりちょっと食い足りなかったのでつまみ追加w。オイオイ(笑)。
モッツアレラチーズとトマトでカプレーゼ。岩塩と黒コショウ、ハーブ(タイム)、そしてオメガ3のアマニ油をかける。
バジルを摘み忘れた。これはワインだが・・・持ち合わせがないのでバーボンをすする。アジの感動にたゆたいながら・・・。