バロンの阿波踊り、干物3日目


コーヒーブレイク。バロンが相手にして欲しそうだったので床にあぐらをかいてミルをごりごり。くつろぎながら眠り始めるバロン。私の前だと完全に気をゆるしているのか、すぐに伸び伸び体勢で腹を見せる。

こちらに越してから買い変えたコーヒーミル「Kalita純銅製K-2」、調子いいです♬

多人数のときは紅茶用のガラスポットを使ってドリップを一度に落す。夏はカップを温めておけば、これでOKだ。

菓子は頂き物、PABLO miniのチーズタルト。左下は【6月の季節限定/たっぷりピーチ】。カリカリの外皮がまた美味しい。

バロンのもう一つのお気に入りはこの座布団である。

が、やはりIKEAのポエングを占拠することが多く・・・

ここで伸び伸びして寝るのである。

何かに似ている、コレは・・・

「阿波踊り」ではないかっ!

毛並みはツヤツヤなんですがこの頃「換毛期」でよく毛が抜けるのであった。

さてピチット干物のアジ、3日目。

かなり水分が抜けて飴色になってきた。

ガスグリルで弱火。中骨は外してあるのですぐに焼ける。

おお、今日は干物の味になっている。旨味がすごいぞ。それに塩がさして醤油が要らなかった。これはいい! 漁で水揚げして5日経っているわけだが、こうして冷蔵保存しながら干物で食べれるというのはすばらしいね。

青魚のオメガ3はきわめて酸化しやすいので、冷蔵・冷凍中にも酸化が進んでしまう。もう一匹分残してある。明日はどんなになるだろうか? 丸元淑生『家庭の魚料理』「あじの干物」の項では、「どんな魚でも、これと同様にして干物にできる」と書かれており、具体例としてはアジの他にサバ、タコ(浅く茹でてから)、カマス、ブリ、マナガツオ、タチウオ、エボダイなどが写真で解説されている。いずれも瀬戸内海で豊富に獲れる魚種である。

今日も畑から採りたてニラでナムル。

そしてジャガイモのブレイズ。このようにステンレス多層構造鍋に重ならないように置いて、フタをして弱火にかけるだけ。簡単!

これが、畑の新ジャガのメークインでやると、感嘆するほどに美味い!

〆に親子丼をやってみたんだが、やはり天然魚の干物・無農薬の穫りたて野菜の前では、ブロイラーの肉・卵は役不足だった。力なく濁りを感じるのだ。カツ丼のように揚げてひとひねりしていない分、親子丼は素材の味がストレートに出てしまう。

漁師のM君は「ジャンクフードはあまり食わない」と言っていたが、自然の力あるものを食べていると、味覚が正常・鋭敏になってくる。私が早くから肝に銘じて出汁料理の根幹である鰹節を自分で削り続けているのはそのためでもある。

鰹節を削らないと昆布と鰹節でだしをとって味をまとめる代わりに、調味料で調味してしまう。その場合は必ずといっていいほど砂糖が使われる。化学調味料まで入ることもある。当然そういう料理は甘辛になり、今ではその甘辛が日本の家庭料理の味「おふくろの味」になりかけているが、甘さと塩辛さの両方が過剰の甘辛の調味料は味蕾(みらい)の感度を曇らせ、食の本来の欲求を歪ませて食欲を狂わせる。

丸元淑生は『キッチン・バイブル』(講談社1996)の中でこんな意味のことを書いている。まあ、砂糖甘はたまのオヤツに楽しむのがよいのである。

「ところでぼくにアジの干物はくれないの?」

ネコは塩分があるからダメなの!


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