宇多津「富家」で朝ラーメン。といっても到着が10:20、着丼10:30だが。ここは9:30開店と「食べログ」には出ているんだけどホントかな? (10:30でもすでにお客さんは来ていた)
チャーシューの中。白ネギにこだわりがあるのか、これまで青い部分は一片も混ぜられていたことがない。だが、この東京荻窪系とも呼ぶべき醤油ラーメンには、これでいい。
今日の麺はいつもより硬め。これは私の好み。
今日は脂が多めのチャーシュー。これはこれで美味しい。ネギとチャーシューの他には甘辛く煮込まれたメンマのみ。ナルトも海苔も入らない。
端っこ。これがまた、たまらぬ美味さ。スープは毎回毎回まったくブレがない。相当に心血を注いで仕込んでいるのが伝わってくる。
鶏臭くも煮干し臭くもない。辛過ぎず甘過ぎず。脂の力を借りずにここまで魅力的なスープ、それを惜しまず丼いっぱいになみなみ注ぐ。その深い味わいは最後までコショウをかけるのを忘れてしまう程だ。が、やはりチャーシューの美味しさも大きな魅力である。
今日はお客さんが少なかったので店内をちょいと撮影してみた。カウンターの向こうの黒Tシャツがマスターである。奥に焼き飯係のオバちゃんが控えている。配膳はまた別のオバちゃんで、その奥にもうひとりのオバちゃんがいる。つまり若いマスターと3人のオバちゃんでこの店は成り立っている。マスターはちょっと恐いような声でオバちゃんたちに指令を出し、オバちゃんたちはそれに一分のスキも見せずテキパキと動くのである。
冷えた麦茶が入っているセルフのタンク。野球関係者の色紙多数。
小上がりがある。ここのお冷やは真水が出る。メニューを眺めていてハタと気がついた。チャーシューの小と中とでは50円しか違わないのだ。小が900円、中が950円、大が1,000円である。デフォルトの中華そばは600円で、サイズごとに100円ずつ上がっていくのに、だ。これもマスターのこだわりなのだろうか。
数日後、改装工事のため休むという張り紙があった。ああ、それは良かった。ちょっと店が全体に古びて汚いのが気になっていたのだ。前回、前々回と、店内に入ったとたん腐臭を感じたほどだった。どんな感じに生まれ変わるのか楽しみだ・・・やはり美味い店は清潔な店であってほしい。
讃岐富士を撮影しながら帰る。
中腹は現在はほとんど手つかずの広葉樹に覆われている。
国分寺廻りで帰り、途中「アミチャーベーカリー」というパン屋に立ち寄る。やけに駐車場が広くて、ちょっとふざけたようなパン屋のおじさんのイラスト看板が目印。
で、パンは? 子供の頃、近所の街角ベーカリーで焼いていたあんぱんのような、つまり懐かし昭和のふわふわパンなのだ。抹茶クリームと小倉あん、それに芋食パンをフレンチトーストにしたようなパンを買った。
近所に仕掛けた2つのハチ箱を覗いてみたが不発だった。今年は全滅か・・・。
蜂箱からの眺め。ため池にはヒシが浮かぶ。なぜかここも正面が廃屋。その向こうに見えるのは五色台山塊のひとつ、紅峰。
夜は炭水化物抜きでこんなものを作った。豆腐とミツバとなめこの味噌汁。
竹で作った味噌こし用のヘラ。
ステンレスの味噌こしにぴったり沿う絶妙のカーブで味噌がするする溶けていく。
実家を離れて福島の郡山に下宿していた学生時代、家に帰ると母に「何が食べたい? 汁の実は何にする?」といわれてこの味噌汁を所望していた。それを母はずっと覚えているのか、私が帰るとこの組み合わせをよく作ってくれる(先日の帰省のときも出た)。
それで再現してみたくなったのだ。旅から戻って柑橘と伊吹島のいりこ、それにうどんセットを水戸に送った。母はその荷物をとても喜んでくれたようだった。
追記:別の日の撮影ですが「アミチャーベーカリー」の看板を追加しました。