囲炉裏やきそば/富士宮風


明るいうちにアトリエに到着したので囲炉裏に鉄板をかけて焼きそばを作った。実は先日の増穂の肉屋「ミート高橋」で、「揚げカス」と名付けられた奇妙な物体を見てしまったのだ。ひょっとっして、これが富士宮焼きそばで使う「肉カス」ではあるまいか? 店員のおばさんに聞くとその通り。同じ棚には「イワシ粉」まで売っていた。肉カスとは、豚の背脂からラードを採った残りである。この店の揚げ物が香ばしく美味しいのは、自家製ラードで揚げているからなのだ。

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さて、富士宮焼きそば風のオリジナル焼きそばの作り方。まずキャベツを炒め、鉄板のわきに寄せておいてから、肉カスを細かく刻んだものをヘラで押し付けるように炒める。ショウガを入れる。そこにほぐした麺を3玉。水を少々かけて炒め蒸し。そこにキャベツを混ぜ込んで、ウースターソースで味付け。麺に味が馴染んだところで、お好み焼き用のドロッとしたソースとわずかの醤油を隠し味に。ここで大量のネギの小口切りを投入。出来上がりに「イワシ粉」と青のりをかけて出来上がり。

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イワシ粉は煮干しの粉とイワシ節の粉を混ぜたもののようだ。鰹節よりもワイルドな味と香りがあり、肉カスの野性味とよく合う。さらに、後から入れるネギがこの味わいをまとめてくれる。なかなかよくできている料理なのだ。ちなみに、富士宮の現地では「途中で一味や七味唐辛子をぜひかけて食べてみて」と言われた。これがまた合うのである。富士宮はビールの消費量も多いことはまちがいないのである(笑)。

ああ、群馬でもあの輪ゴムみたいな硬い富士宮麺をどこかで売ってくれないかな。それにしても囲炉裏は便利だ。棒を2本渡してその上に鉄板を載せて使ったのでした。これでいろいろな具材で「囲炉裏鉄板焼き」もやってみたいね♪


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