いま書店に行くと『不都合な真実』という地球温暖化問題を解りやすくビジュアル化している環境本が平積みで売れている。著者は米クリントン政権時代に副大統領を務めたこともあるアルバート・ゴア。日本語訳は環境ジャーナリストの枝廣淳子氏である。
枝廣さんは以前「鋸谷式間伐」に興味を示され、「環境メールニュース」に鋸谷さんの講義録を紹介したいというので、人づてに転載願いが来た。それはイーズのHPでいまもバックナンバーとして公開されており、『神流アトリエ・SHIZUKU』のHPもリンクされている。
さて話は変わるが、噂によれば、郵政民営化で簡易保険の資金運用担当が、米国リーマン銀行=ゴールドマン・サックス社に決まったという。その郵貯の資金は、中国にこれから10年以上かけて500基を越える原発を建設する資金に運用されるという。建設を担う大手はベクテル社。これはブッシュ一族の企業だ。地球温暖化をあおると原発が正当化できる? さて、ゴアとは何ものなのか?
今年の春、山崎農業研究所の機関誌『耕』から「地球温暖化について特集を組みたいので、森林と山暮らしの観点から原稿を」と依頼。寄稿した拙稿「地球温暖化と森林再生 -森のある暮らしから-」には地球レベルの温暖化に対する言及は避けたが、いまの町の構造と暮らしそのものが、部分的温暖化を助長しており、町の暮らしはもっと森の暮らしに近づくべきだ、というような論旨は込めた。
HP「森林と林業」に拙稿をアップしました。こちら