四万十式作業道取材9.(木城へ、高千穂へ)


夜通し熊本・宮崎県境の山を走る。いちおう国道なのだが、断崖を細い道が走るとんでもない道で、それが延々と続く。

次の取材先、西都市に着く。翌朝、西都原古墳群を見に行く。ここには300基以上の古墳がある、日本最大級の古墳群である。

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木喰(もくじき)作の仏像。恥ずかしながら、西都市に木喰の最大にして最高傑作の仏像があるとは知らなかったので、感動も大きかった。チェーンソーアートのテクスチャは悪魔的で醜い。だいいち僕はあの騒音に耐えられない。昔の人が、いかに真摯に木と対話し、木を愛おしく思い、ひと彫りひと彫りに命をかけたか、この像は清らかで胸を打つ。

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館内にあったスタンプをノートに押してみた。

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木城町。以前、イラストマップの仕事をやったことがあるのだが、予算の関係で現地踏査なしでやらざるを得なかった場所。奇しくも取材先はその山中だった。綾町の照葉樹に匹敵するようなすばらしい照葉樹の原生林が残っている。

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高千穂へ。相方YKに高千穂神楽をぜひとも見せたかった。この神楽は、高千穂神社の隣の会館で、毎日上演している。とにかく、これが凄くいいのだ。最小限の装備で、奏でる、舞う、演じるという、極限の姿が、この神楽にあると思う。

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