小麦ふすまのカリントウ


ブログ’07.12.23号で「石臼で挽いたとき、粉ふるいに残ったフスマは、美味しいスナック菓子が作れる。それはまた後で報告しよう。」と書き残した宿題をアップしよう。

ふすまに小麦粉もしくは米粉を少量入れて、ひとつまみの塩を入れ水を入れて練る。うどん玉よりも柔らかい感じに、ヘラで練れるくらいの粘度にする。小麦粉や米粉はねばりを出すためのつなぎであるから、入れすぎないようにする(せいぜいふすまの1~2割程度)。

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それをヘラにとって、箸で切りながら小さな塊にして、油に落としていく。

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慣れれば囲炉裏で揚げ物も簡単。油は少量でいい。火加減はやや強めが維持できるように薪を入れておき、温度が上がりすぎないように、鍋を火から持ち上げて、火から離すことで調節。だから片手鍋(ステンレス3層鍋が機能と軽さの点でベスト)が便利。囲炉裏なら油が跳ねて汚れても掃除の必要がない。

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カリッと揚がったところで紙を敷いたバットにとる。

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皿に盛って塩をぱらぱらと振っていだだく。

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出来上がりはこんな感じ。美味しいスナック菓子です。練るとき砂糖を入れて甘くしてもOK。

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無農薬の天日干しの安全な小麦を、石臼で挽いて、うどんなりチャパティなり賞味した残りのふすまはこうして美味しく食べれば、小麦は完璧に食べれて何も残らない。

小麦のふすまは多種類のビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含んでいる。穀類を精白するとミネラルは大幅に減少するが、とくにクロムは小麦で98%も失われる。

丸元淑生著『たたかわないダイエット』(講談社α文庫)の中に「よい食事の条件を満たす鍵、クロムの役割について」という一章が設けられている。クロムは植物にとって要となるミネラルで、これがないと植物の根も若葉も生育しないという。人の場合は、「クロムを不足させていると肥満を解消させるのは不可能である」とまで書かれている(127ページ)。

怖いことにクロムを身体から奪う食品というのもあってそれは、砂糖や精製加工度の高い食品だそうだ。それから、化学肥料をやりすぎた大農法をやりすぎて、土壌からクロムがなくなっていることも。

ここでこういう連鎖が思い浮かぶ。未精製穀類を美味しく食べるには→ふすまや胚芽が安全なポストハーベストなしの小麦がほしい→それには国内産、豊かな土づくりを前提とした自然農をやるのがいい→ふすまも食べれるなら無駄がないし砂糖入り精製加工度の高いスナック菓子への欲求も少ない→肥満も解消、健康増進、医療費も減る。

その知識を、高級自然食品店で高額な値段のオーガニック・全粒粉を買える、一部の裕福層だけの遊びにしてはならないのだ。


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