田んぼ関係のイラスト仕事をいま引き受けているのだが、毎回ラフを上げるだけでかなり苦労している。実際に現場で働いてみないことには、どうにもリアリティが湧いてこないのだ。というわけで今年から実家にある田んぼの手伝いに行くことになった。
私の実家は水戸なのだが、父方の本家は日立市にあり、かなり古くからの農家で叔父が家を継いでいるのである。自然が好きだった私は幼少の頃からしょっちゅうそこへ泊まりに行き、祖母にはそれはよく世話になり、叔父には海水浴に連れていってもらったり、港に釣りに連れて行ってもらったりしたものである。そうして私は、祖母や叔父叔母たちの農作業をみていた。
父も祖母もすでに亡くなっているのだが、実は肝心のその叔父が今年に入って病に倒れてしまったのだ。歩けるまでに回復はしたものの、以前のように田畑での力仕事はできない。というわけで、田んぼを学びたい私たちにとっては渡りに船。先々月から叔父を見舞うかたがた、なかば強引に(笑)田んぼの手伝い約束を取り付けたのだった。
あわよくばそこで「ふゆみずたんぼ」ができないだろうかと考えた。が、この農法は周囲の理解を得るにかなりハードルが高い。叔父の田んぼは化学肥料も除草剤も使ういわゆる慣行農法だが、そこで学ぶことも多いにちがいない。なにより私は本家筋の長男であって、この田んぼを守る義務も(多少は・・・)感じている。
まずは水戸へ向かう道すがら、腹ごしらえである。ネットで噂の高い本庄の「六助うどん」のカツ丼定食980円。WOO! そのカツは2cmはあろうかという厚み。うどんは断面が◇ではなくて左右が尖る楕円形。いわゆる本庄~児玉あたりの昔の田舎うどんを彷彿させるスタイル。同じものを頼んだYKはさすがにギブアップ。お持ち帰りで水戸でビール夜食のつまみになりました(笑)。