梅の剪定枝をようやく整理し終え、石垣前に積んだ。波トタンで屋根をかけサイドも当てて、ヒモで結わえる。風で飛ばないように。
この秋は石垣を自分で組み、小屋を作ろうと思っている。そこで、敷地を整備しなおし廃材などを薪に割っていたら、ハッとするほど美しいスギの赤身が現れた。
もちろんスギの香りもするのだ。いったい、この木は伐り出してから材として使われ、ここで廃材として薪になるまで、何十年の歳月を経てきたのだろうか。ただ燃やすのはもったいないので破片で箸置きをつくることにした。
そして残りは薪風呂の火になったのである。梅の枝も、枯れている部分はすぐ薪として使える。
以前、石油釜がここにあったときは、電気配線やら配管やらでごちゃごちゃして暗く汚かったし、燃える音も不快だったが、薪釜に変えてスッキリ清潔になった。
薪の火があるおかげで、集える場所に変化した。この薪をくべながら、うだうだとバカ話をしながら飲む時間もいい時間なのである。