東泉さんと会う


今日は徳島で林業関係のシンポジウムがあり、それを聴きに行くのだが、会場で昼休みにタマリン紙芝居をやることになっている。

林業講演の講師は矢板の製材会社の社長である東泉さんであった。氏の会社では年間20万立米の木材を出荷しており、その量は徳島県全体の生産量に匹敵する。そのやりかたは地方に散在する小さな製材所を活かし、母船式にその量をとりまとめ、乾燥してストックし、常に流通経路に乗せられるようにするという方法である。

これまでモヤモヤと霞がかかって理解できなかった林業界最大のネックといわれる流通経路の実態、森林組合と林野庁、政治家がらみの補助金の流れなどがよくわかった。この講演会をDVDに録画して各方面に流したらさぞかし面白いのではなかろうか。

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実は私は10年ほど前、未来樹2001のツアーで矢板の東泉工場を見学したことがある。講演後に東泉さんに声をかけると「どこかで見た顔だと思ったよ!」と、覚えておいでであった(奇しくも私の住む旧鬼石町には、東泉さんが3年ほど前に運営を始めた大型製材集積所「県産材センター」がある)。

昼休みの紙芝居はわずか15分ながら、YKの歌とギターの弾き語り付きで、好評のようであった。今回は県内の林研グループの発表会もあり、会長の橋本さんにもお会いできた。氏は作業道づくりの大家でもあり、四万十式作業道の田邊さんにそのテクニックを伝授された方である。

夕刻、車を飛ばし、途中で雪が舞う中、愛媛のみかん農家の友人宅へ向かう。昨年夏に訪れ、石垣資料などを送っていただいたブロガーのアベッカムさんが、自宅で歓待してくださった。ここは穏やかな海がすぐそこにある。同席したTさんの三線と歌がすばらしく、沖縄大好きなYKと私はその音に聞き惚れてしまった。


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