イラスト仕事でかなり消耗したので温泉へ。草津もいいが四万温泉もなかなかなのだ。これまで四万は3回行った。さいしょは四万一番の老舗、積善館。2回目は最奥の源泉「御夢想の湯」。三回目は、雑誌で入手した温泉パスポートで行ったちょいとお洒落な柏木旅館。四万の湯はかすかに硫黄臭があるが、無職透明。飲んでみるとほんのり塩気。女性的なおだやかな湯質である。が、これが効くのだ。とくに御夢想の湯は草津の地蔵の湯に匹敵するくらいの清澄さと力強さを感じたものだ。でもみんな日帰り入浴だったので今回は泊まりたいな~。
これが積善館。文化財建築のなかに浴場がある。
私たちが今回選んだ宿は四万温泉街の中央に位置する小さな宿「はつしろ旅館」。コペンが建物わきの小さなスペースにおさまります
きびきび丁寧な女将に案内されて、渓谷が眺められる部屋へ。うーん、やっぱりアタリだったかも。
さっそく風呂に浸かる。ふう、いいなあやっぱり温泉は。小さな湯船だが、他に客は誰もいなくて落ち着けた。その後、浴衣で外を散策。ここは飲泉所。
一番の繁華街たる場所は閑散としている。土曜日なのにお客が少ない。
これが夕食。贅沢なものではないが山菜もありヤマメの焼き物、お肉の陶板焼きもあって、これで7,350円とビジネス旅館なみの安さなのだ。
朝食。ご飯が「おひつ」で出てくるのが嬉しい。
のんびりとできてリフレッシュ。循環加温なのだけど、お客さんが他にいなかったので貸し切り状態、湯は良かったよ。ただ・・・四万温泉に漂う、この閑散としさ寂しさは何なのだろう。数年前、NHKの朝ドラ「ファイト」で四万が舞台になっていて、それはとても好感がもてた。でもここに来てみるとなにかイメージがちがう。
上流のダムに回ってみた。四万の温泉街の上に屹立するこのダムは、大きな不協和音を感じさせる。このダムのいきさつは知らない。しかし、この異物が四万の温泉街に寒々しい風を吹き付けている。それが致命的なもののように思われる。
帰りは高崎へ寄って、桜祭りを覗いてきた。駅ビルに近く昨年オープンしたヤマダ電気の駐車場に止めたのだが、ここで衝動買いをしてしまったのだ。以下次号。