毎年恒例の餅搗き。桐生には臼がないので旧アトリエに戻って搗きにいく。そのほかにイタルさんや大家さんへのご挨拶を兼ねて、今年最後の一泊二日の旧アトリエ行きである。
前日、藤岡のスーパーで餅米5kgを買い、旧アトリエに到着後、米を洗って水に漬けておく。
白い餅の他に、えび餅とよもぎ餅を搗く。よもぎは春に採取して茹でて冷凍しておいたもの。
チビカマがないので一斗缶の簡易カマドで蒸す。これがまた鍋がぴったり納まって具合がいい。薪は今年敷地整備のために伐った広葉樹の枝などをかき集め、それをぼんぼん燃す。そこに太い薪を1~2本差し込む。
たとえば夏に屋根掛かりしたために枝切りしたシラカシの膨大な残滓は、野外に山に積んでおくと、雨風にさらされていまこんなふうになっている。
それの葉っぱだけをむしるといい小枝薪ができる。それが実によく燃え、火力が強い。匂いもいい。
そして3臼搗いて作業が終わり、一斗缶カマドの中にはかなりの熾き炭ができる。それを100円ショップで買った粗目の金ザルでふるいつつ、火消し壷(鍋で代用だけど)に貯めておく(フタをすれば火が消える)。この細かい炭の使い方は次号。
イタルさんと元旦の夜に飲む約束をして、大家さん宅へご挨拶。その後、藤岡のIさん宅へ立寄り農作物をいただいて帰還。
旧アトリエで搗いた餅は正月、忍木菟屋の囲炉裏でどんな味を見せてくれるのだろうか。楽しみである。