さて、ロックの3弾目。キング・クリムゾンである。やはりイギリスのロック(私はなぜかイギリスのロックが好き♡)。イエスもピンクフロイドも、そしてこのキング・クリムゾンも、カテゴリーでは「プログレッシブ・ロック」と呼ばれる。
プログレッシブとは前衛的あるいは先進的といった意味だ。Wikiによれば、以下ような特徴をもつものをさすことが多いという。
・アルバム全体を一つの作品とする意識の徹底(コンセプト・アルバム)
・大作主義傾向にある長時間の曲
・歌が短く演奏重視で、インストゥルメンタルの楽曲も多い
・複雑な曲構成(変拍子などの多用)
・芸術性を重視した曲作り
・クラシックやジャズ、あるいは現代音楽との融合を試みたものも多く、高度な技術を有する
・シンセサイザーやメロトロンなどといった、最新テクノロジー(当時)を使用した楽器の積極的使用
・今までにない独創的な音楽性(あるいは既存のプログレバンドの音楽性から強く影響を受けている)
まあ、そんなことはどうでもいいのだ。このクリムゾンの「風に語りて/I Talk To the Wind」の入っているアルバムは強烈なイラストレーションでジャケットデザインとしても歴史に残るのだけれども、1969の作だから私が10歳のときの作品なのだ。日本に住む私がブレイクしたのは高校時代のことだが。
ビートルズはなぜか好きにはなれなかったが、イエスとピンクフロイドと、キング・クリムゾンは良かった。
なぜこれらの曲に惹かれたのかというと、自然を破壊して現代文明が突き進んでいく、その危険と、現代文明そのものの甘美さとの相克を、これらの音楽が深く具現していたからだ、と思う。当時を振り返れば、私自身が、高度成長まっただ中の日本に居て、壊れ行く自然の中でチョウの採集や釣りをしていた。だから、これらの曲が胸に響いていたのである。
ジャック・ケルアックの『路上』に始まる文学運動「ビートニク」。そこから始まったヒッピーやフラワーチルドレン、という対抗文化(カウンターカルチャー)が、その流れにクロスしていき、中からバック・カントリー(自然に帰れ!)という動きが起きる。結局、それはフライフィッシングにも繋がっていく。
私は、それらの流れの中の、最も高貴で上質な部分をすくい取りながら、ここまで来たような気がする。
SHIZUKUの音楽の中にはイエスやピンクフロイドやキング・クリムゾンが生き、潜んでいるのだ。
今日はチト難しかったかナ?