花風月のMちゃんのお誘いで桐生本町にあるカフェバー「皮工房遊民舎」へ。店内はテーブルがいくつか、奧にカウンター、その前にレザークラフトの工房室が、というレイアウト。花風月さんたちはマスターと顔なじみらしく、
「どうぞどうぞ自由にやってください」
というマスターの声のもと、入り口に近いテーブル席の傍らにあるアンプやキーボードをいじりはじめるMちゃん。途中で、同じく花風月のKさんもやって来る。
奧にはなじみのお客さんなのかアメリカ人の若い女性がいて、桐生の学校の英語の先生であるという。私たちが何曲か歌い始めると、その女性も聴きにやってきたので「wave」を一緒に歌ってもらって発音の勉強をしたりして(笑)。
ビールを頼んで、ふだん歌えないようなディープなボサノバやジャズのコードソロなんかをへらへらと弾くのが楽しい。ジョビンの「 デサフィナード」や「オンヂ・アンダ・ヴォセ(あなたはどこに)」とか、ウェス・モンゴメリーのソロ「アイヴ・グロウン・アカスタムド・トゥ・ハー・フェイス」なんて、ライブじゃおいそれとはできないわな(笑)。
演奏の合間には、マスターの樋口さんにレザークラフトの工房や、コレクションのウランガラスを見せていただく。店内には宇野亜喜良のリトグラフと林静一の絵が掛けてある。それがとても質のいい作品で吸い寄せられる。
こんな空間があるのは桐生ならではだナ。明後日のライブの曲目を一通り練習して、Kさんには転調のある曲に関してアドバイスを受け(明日はコードを直して、1日かけて再練習だぁ~/泣)、まったりしつつも貴重な時間を過ごしたのでした。