午前中はホテルで仕事資料を眺めたりブログを書いたり。午後、高松の商店街を歩き、食事。
高松のアーケード街は、三越周囲の再開発で活気が出てきており、その中心部である丸亀町ではアートプロジェクトが行われていた。
「ストリート的展!?メタモルフォーゼ!!!!!変身アート」
というもので、現代アートとパフォーマンスが町中にちりばめられている。まあひとつの「お祭り」と考えれば納得もいくが(私は現代アートにも興味があるしずいぶん見てはいるが)、このような方向がいいとはあまり思わない。同じく自然環境のなかに現代アートを挿入する手法も好きではない。
丸亀商店街近くにある安藤忠雄設計の商業ビル「Foyer」の前を通ると、再開発で取り壊されるという立て看板がかけてある。このコンクリート打ちっぱなしのビルは、まだ築28年である。
自然から離れた建築やお祭りは悲しく虚しい。
その後のゴミはどこへ消えるのだろうか?
高松のカラオケでは、多くのご老人たちと長い時間を共にするのだが、彼らはFoyerビルや「変身アート」にはまったく無関心である。戦後復興期の高松を形作ってきた人たちが、あきらめを持って町の推移に身をゆだねている。