取材旅行で九州へ出発。昼頃、桐生を出発。まずは信州上田泊。
蕎麦屋「刀屋」で遅めの昼食。いつもは待ちも覚悟でごった返す店内だが、この日は僕らだけで、店のお姐さんたちが食事中であった。
天ぷら盛り合わせ(「ちらし」)をたのみ、ビール(キリンの大瓶)。そして酒(菊正)。〆に、もりそばの「中」(普通の店の大盛りくらいある)。
二人でしめて3,000円なり。天ぷらには山菜も豊富に。うーん、すばらしい。「休みはいつなの?」と会計時に訊くと、お姉さんがにこやかに、
「日曜になっています。またよろしくお願いします」
と、名刺と品書きとマッチを手渡してくれた。
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夕刻、もう一件、お目当ての居酒屋へ。ところが、ここが味がすっかり変わってしまった。不味い、量が少ない、愛想が悪い。という、日本全国どこにでもあるただの駄居酒屋になっていた。店のメンバーも変わっていた。
いい店がまた一つ消え、またどこかで生まれ・・・