レーモンドの暖炉


過去の日記、2010/6/8「奥日光のクリンソウ」に暖炉の写真をいくつか追加しました。この日はアントニン・レーモンド設計による「イタリア大使館別荘」に立ち寄ったのですが、そこに石積み暖炉があったのです。

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奥日光のクリンソウ


思い立って奥日光に遊びに行く(桐生から日光はわりと近いのだ)。夕刻に着いた湯ノ湖の温泉寺ではクリンソウが咲いていた。中禅寺湖の千手ヶ浜に群落があると聞いたが、現在マイカー規正で入れず、赤沼からエコバスが出ているらしい。もうこの季節を逃したら今年は見れないだろう。暗くなりかけた頃、ネットで探して中禅寺湖畔の宿に転がり込む。

龍頭の滝にヤマツツジ咲く。

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翌朝、エコバスに乗って千手ヶ浜へ(赤沼から片道300円の旅)。息を呑むようなクリンソウの群落。濃い赤に白花も混じり鮮やかだ。

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ポジティブな火の物語


遠方から友人が訪ねてきたので、アトリエ式のおもてなしをする。といっても、たいていはいま僕らが凝っている生活形態や食をそのまま体験してもらうのだ。みんなブログを読んでいるので、きっとそういうことに興味があるだろうから。

前々日から小麦を石臼で挽き、塩水で練って寝かせておいた。夜はそれで根菜と菜の花を入れた「おっきりこみ」を、翌朝はエゴマを入れたチャパティを作った。夜のつまみは煎りたてのどんぐりや落花生。朝は一緒に畑を散歩しながらクレソンを摘み、それとヤーコンと煮豆を入れたサラダ。

鰹節を削り、囲炉裏の炎をあやつりながら出汁を取り、野菜の具を油いためしてから出汁を入れて味付け。煮えたら麺棒でのして切った麺を投入。という一連の作業をお客さんの目の前で演じるわけで、考えてみれば贅沢なショーかもしれない(笑)。

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哲学堂ふたたび


さて、今日は前橋の友人H君が遊びに来るというので、高崎哲学堂で待ち合わせ。この建築の構造をもう一度眺めつつスケッチしているうちにH君到着。棗に付き合ってもらいチラシを渡したあとアトリエへ。

ともあれ、平屋建てなら間伐材でも住宅が造れる、という可能性を哲学堂は教えてくれる。そして23日のブログにも書いた安中の武家屋敷も。丸太そのままで材を使うと構造材としては最も効果的である。製材することで繊維を切断すると反力が弱まる。法隆寺をはじめとする飛鳥時代の建築が1000年以上保っているのは、クサビ割りと槍芬(やりがんな)で繊維を切断することなく材を用いたことも大きいのだ。

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細い柱


朝、集落の道の掃除にいく。20日の豪雨でスギの枯れ葉などが側溝をふさいでいるので、皆で集中的に片付けてしまおうというのである。枯れ葉とともに、腐葉土も集まる。それをシートで集めて谷側へ棄てていく。「勿体ないなぁ。これを土嚢袋につめて都会で家庭菜園をやっている人にわけてあげれば・・・」などと考えてしまう。昔は、競い合って落ち葉を拾ったのだ。とくに松葉は火力が強いので煮炊きに重宝したのだ。

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