ポジティブな火の物語


遠方から友人が訪ねてきたので、アトリエ式のおもてなしをする。といっても、たいていはいま僕らが凝っている生活形態や食をそのまま体験してもらうのだ。みんなブログを読んでいるので、きっとそういうことに興味があるだろうから。

前々日から小麦を石臼で挽き、塩水で練って寝かせておいた。夜はそれで根菜と菜の花を入れた「おっきりこみ」を、翌朝はエゴマを入れたチャパティを作った。夜のつまみは煎りたてのどんぐりや落花生。朝は一緒に畑を散歩しながらクレソンを摘み、それとヤーコンと煮豆を入れたサラダ。

鰹節を削り、囲炉裏の炎をあやつりながら出汁を取り、野菜の具を油いためしてから出汁を入れて味付け。煮えたら麺棒でのして切った麺を投入。という一連の作業をお客さんの目の前で演じるわけで、考えてみれば贅沢なショーかもしれない(笑)。

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