昨日の『京都新聞』に造林公社の赤字問題が出ていた。
意外に知られていないが、日本中にある林業系の公社はどこも膨大な負債を抱えている。戦後の拡大造林時に自治体や公庫からお金を借りて木を植え、育てたのだ。当時は木の値段が高かった。当時のレートからすれば、その借入金は伐採で十分返せるはずだった。
さて、新聞記事から内容を要約。
滋賀県の県造林公社とびわ湖造林公社が、スギ・ヒノキの造林に借りたお金(農林漁業金融公庫などから)の累積債務は約1000億円。その返済期限が迫り、裁判所に特定調停を申し立て、債権の放棄や金利減免などを求める、という。試算では、立木を伐ったとしても得る金は122億円にしかならない
らしい。