館林のウィリアム・モリス


アトリエ敷地で奇妙な声で鳴いている鳥を調べたくて、前橋の県立図書館で鳴き声CD付きの図鑑を借りた。それとは別に、藤岡図書館で借りた『魚が泣いている』柳井繁美著(煥乎堂1996)を読んでいる。煥乎堂は前橋にある大きな本屋さんだが出版事業もやっていて、群馬の自然についての優れた本を出している。この本には、かつてダムのなかった頃の利根川が、いかに自然度の高い川で人々の暮らしに密着した川であったかが書かれている。

また利根川下流部、館林市や板倉町あたりには、タナゴと二枚貝が無数に存在する水域が数限りないほどあった、という。天然ウナギも大量に捕獲されていた。現在はタナゴはまったく見られず、ウナギもめったに取れない。

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