イルマル バーデン・ジャズ組曲


2週間ほど関東へ旅をしてきた。前々から気になってきた茨城の石岡にある「ギター文化館」に寄った。古いクラシックギターが展示してあり、演奏会やワークショップも行なわれている。この日はちょうど参加型リサイタルがあり、いろんな方々の熱演とプロの大島直さんの演奏が聴けた(おまけに上演中、震度4の地震に遭遇した)。

ところでギター文化館のホール、ドーム型で木(スプルース)が張ってある。ものすごく音がいい。マイクなしで演者のブレスまではっきり聞こえる。驚いた。

個人的には後半で演じた方の曲目「バーデン・ジャズ組曲/シンプリシタス」が良かった。バーデンの曲かと思ったらJ・イルマル(チェコのギタリスト)作曲でバーデン・パウエルへのオマージュとして創られたそうだ。

ホテルでインターネットでさっそく調べてみた。イルマル『バーデン・ジャズ組曲』は3楽章構成で、特にボサノバの要素を含んだ1)シンプリシタスは人気が高いそうだ。イルジ・イルマルはチェコの作曲家で、プラハ音楽院ギター科の教授だそうだ。

あるクラシックファンのHPにこんな記述を見つけた(『イルマル/バーデン・ジャズ組曲:哀愁と情趣の職人技』)。

「ジャジーな雰囲気やボサノヴァ風な香りもあるが、ポピュラー音楽と決定的に違うのは、作曲家としての職人技が見られるところだ。ベースラインと旋律の予期的関係や構成の上手さ、リズムの生む意外性など、実は精緻に組み立てられている。ジョアン・ジルベルトやA.C.ジョビンも良いが、このバーデン・ジャズ組曲には、クラシックギター作品ならではの芸術的魅力があふれている」

さすがにYou Tubeにも演奏がたくさんアップされている。Dimitri Lavrentievのがいいと思った。

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