徳島の山奥にある「松尾川温泉」の噂を聞きつけて、昨年の冬に行った。源泉25℃を薪火で加温の源泉かけ流し。たしかにすばらしい湯質で、火山系温泉のない四国ではトップレベルかも? が、その日は湯船が小さいところに人がたくさんいて落ち着かなかった。で、ウィークデーに再び行ってみる。
ところが、たまたま入室がかぶってしまった爺さんグループが、脱衣所で、風呂場で、大声でしゃべりまくる。それが延々と続くのでげんなりした。
こんなことは他の温泉で何度か経験している。一度は学生のグループに山口の有名な温泉でこれをやられたことがある。たわいもないバカ話を大声でずーっと聞かされたのだ~。
地元のお爺さんと湯船で穏やかに会話を交わすのはいいものだが、私は基本的にウルサいのは嫌い。落ち着かないので早々と駐車場に戻り、荷物を整理していると、老人が話しかけてきた。この奥に名水があり、何年も前から汲みに通っているという。
行って見ることにした。
*
これが、なかなかたどり着かず、思ったよりかなり奥にある。それも断崖絶壁で、舗装はしてあるが所々ガードレールが切れるような道なのだ。途中から雪が多くなり、そして角ばった落石が多い。
ようやくたどり着く。