水戸のIEON


天気がいいので実家の水戸へ行くことにする。Copenは小さく軽く、軽快に走るので、思い立ったときにささっと行動に移せるのがいい。カーナビも運転のストレスを大きく軽減してくれる。それでも、途中で渋滞もあり水戸まで4時間以上かかった。アトリエ産のジャガイモと干し柿を父の霊前に置き、水戸市に併合された旧内原町に巨大マーケット「IEON」へ行ってみる。

明らかにいままでのタイプのマーケットとちがう、と思わされたのは、中にリラクリゼーション・サロンや料理教室などが組み込まれていることで、それらがガラス張りで開放的であること、お客がお客に見られることで、店内が演劇的空間に満ちているのだ。しかし県庁の郊外への移転といい、畑の中に突如宇宙船のように出現したこのマーケットといい、水戸は、いや日本と日本人はいったいどこへ行こうとしているのだろうか。

“水戸のIEON” の続きを読む


SHIZUKUのブログ


朝からしゃかりきに連載イラストの修正ラフにとりかかり午後おそくにFAX。ようやくラフが通って本描きに。その間、相方のミョウガの酢漬けやシソの実の塩漬けを手伝ったりする。

SHIZUKUのブログを立ち上げた。画像は11月から発売するデモCDのジャケットの写真だ。感想書き込みなどお待ちしてます。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-10-17-8-07-28


収穫


朝、畑の草刈りと収穫に行く。相方は石垣とアプローチの草刈り。2週間も旅で空けたので、草刈りはかなり大変。でも、白菜、ほうれん草は順調だし、豆類の成長もすこぶる良い。オクラとミニトマト、枝豆、ミョウガ、ショウガを収穫。素麺で朝食兼昼食。

middle_1128695369

middle_1128695646

“収穫” の続きを読む


一周年


ここに定住して今日でちょうど1年になる。というわけで昼からお祝いの酒盛りでもやりたいところだが、暑いさなか畑でくたくたになるまで汗をかく。6畝ほど耕してキャベツとタマネギの種を蒔いた。キャベツは春蒔きをやってみたが結球せずカメムシなどの虫害がひどかった。そこで下側の畑に場所を変え、木質系堆肥を漉き込んでそこに蒔いた。

「耕す」といっても僕らの畑は傾斜があって耕耘機は使いづらいので手鍬でやっている。だからそんなに深く掘るわけではなく、表面の雑草の根を掘り返して取り出す程度である。これぐらいはやっておかないと、種から育てるには雑草の妨害が強過ぎてしまうのだ。

雑草の根を起こすとき鍬は短めの2本鍬が便利だ。斜め上に立って進行方向に向かって土を山側に上げるように掘り進んでいく。その後、軽く土をほぐしながら、雑草の根や石などを取り去る。次に畝切り鍬で畝の溝を切って畝山をつくっていく。斜面の畑で最も重要なのは耕転のさい土を谷側に落とさないことだ。雨のたびに畑の表土は谷側に移動しているから、作物が育っている最中も、畝の斜面を平鍬でひっかくように山側へ土寄せする。畝切りのときはさすがに山側に立ってするのは腰に負担がかかるので逆位置になることが多いが、鍬使いのトータルで土の移動が下がらなければいいわけだ。

雑草を抜かずに、作物の成長を阻害するようになったら根元からカマで切り取るようにすると、この表土の流れはずいぶん防げる。そして刈り取ったものを作物間にマルチ(伏せて)しておくとさらに効果的だ。

周囲の畑では雑草は徹底的に排除されているので、表土はかなり流れる。そこで肥料を大量に入れる畑もある。山の畑は小石が多く、水はけは抜群によく地面が暖まりやすい。だから即効性の肥料が効きやすい。土地の人に「昔よりもカメムシが多くなった」と畑の被害を聞くことが多いが「肥料のやりすぎ」が原因ではなかろうか(※)。また、かつてはコンニャクを出荷する農家が多く土壌消毒剤をどこでも使っていた。いまそれが少なくなって、土が自然化する過程なのかもしれない。

今年の春、初めて畑を起したときに比べて、土はとても柔らかくなり、ミミズもたくさん出てくるようになった。山の畑はその上にある山林から雨のたび土が補給される。また落ち葉などの木質素材が大量に入手でき。自然堆肥が簡単につくれる。雑草のコントロールで表土を流さないことは、斜面の畑で自然農をしていく上でとても重要なことに思える。

手を休めて振り返れば、雑草と共存した美しい畑が広がっている。これに慣れてしまうと、露出した土と作物だけしか見当たらない畑のほうが、異様な光景に見えてくるのだった。

明るいうちに風呂で汗を流し、2回目の収穫の枝豆とカレーライスで夕食。採りたての枝豆は短時間で茹で上がる。自然塩をふって風で冷ますと風味が守られて、味も素晴らしいが栄養価もまた凄いのだろう、食後にこれだけで満たされたような充実感がある。モロヘイヤも採りきれないくらい育っている。これはさっと茹でて醤油をかけて食べる。くせがなくぬめりがあって便利な野菜だ。カレーのジャガイモとニンジンは自家製。来シーズンはタマネギも、ね。

追記:カメムシはスギ・ヒノキの球果の汁を幼生時代からのエサとするので、拡大造林でスギ・ヒノキを増やしたこと、その手入れを怠っていること、が原因と後で知った。

カメムシ大発生、その原因は人工林なのに・・・