民宿は磯原の景勝「天妃山」のところにある一泊二食で6500円という激安宿だけに建物や調度品は期待すべくもないが、料理にはちょいと海モノのいいのが出て、しかもお風呂は温泉だ。早朝、天妃山の上から太平洋に昇る朝日を拝んで大北川河口の釣り人を観察する。
カテゴリー: 器
15日目/輪島~富山~糸魚川~長野~十石峠~アトリエ
朝食後、宿のおやじさんが朝市まで案内してくれるというので、宿泊者のほとんどが車で後をついていく。輪島塗のお店の駐車場に案内され、まずその中にある喫茶店でコーヒーを飲む。そこは、かなりハイテンションな店だった。店内がテーブルから壁から塗れるとことはすべて漆塗り。コーヒーの器もミルクピッチャーもシュガーポットもスプーンもすべて塗り物。そのデザインや完成度もすばらしいものに思えた。
店内の売り場を眺めた。箸の蒔絵が美しい。お椀を手にとってみると、硬くシャープなのに、吸い付くような、なんとも名状しがたい暖かみが伝わってくる。そのツヤの深みの質が、いままで見た漆器とちょっとちがうのだ、国産の漆だという。行程もすべて本物。が、値段はめちゃ高い。お椀ひとつが24,000円だった。
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ななくさへ
Y氏登場でお茶。なぜかギターの話題となり、「弾けるといいんだけど」というY氏に、しばしコードの押さえ方の講習をすることに・・・。その後、山林に入ってスギの枝を拾いにいく。敷地の山林には、御神木と呼ぶべきケヤキの老木がある。その枝の太いのが落ちていたので、細切れにして背負い子で運んだ。強度に間伐したところは林床の緑の回復が早く気持ちのいい場所に変っている。
土と火
「やきものヴェセルカ工房」のNさんが遊びに来た。彼女はウクライナ生まれ。北京の大学に留学し、日本に渡って茨城県の笠間で陶芸の修業をし、現在は藤岡「土と火の里」で陶芸を教えている。彼女の陶器作品はアトリエで毎日のように使わせてもらっていている。食事のもてなしを受けたこともあり、相方と二人きばって準備。でも、相変わらず建物内は片付かない。朝、ジャガイモを二株抜いて新ジャガを数個仕入れ、炭火焼きステーキの付け合わせに。ステーキはランプ。切れ目を入れてアトリエ産の新ニンニクを差し込み、粗挽きブラックペパーと塩で焼く。チンゲンサイのおひたしにはたっぷりの鰹節。前橋のSさんが突然やって来る。夕刻はうどん。焚き火の明かりが一番のごちそう。
相方にブログの構築などPCの操作を教わっていった。帰りのお土産はアトリエ産の野菜。Nさんの日記、楽しみです。Sさん、またいつでもお立ち寄りください。