虫たちのゆくえ


昨夜、桐生で初めて焚き火をしてハッと気がついたことがある。明かりに虫がやってこないのだ。

旧アトリエではすでに今シーズンのガたちが玄関の白熱灯にわんさかと訪れている。だから、ここでの虫の少なさは異様だった。

わずかに小さなガが数匹とヘビトンボが1匹火に飛び込んではきたが・・・。

周囲は山林と畑と水田。クリなどの果樹もあり、いまの季節、昔の環境なら夜に煌々と明かりをつけようものなら、飛来する虫だらけになってしまうはずなのだ。ふと気づけば、昼間のチョウやハチの姿も極端に少ないではないか。

植生があるのに虫がいないということは???

考えられる原因のひとつは「薬剤散布」である。

たまたま桐生図書館に行く用事があり、ちょうどこんな本を見つけた。


『新幹線に乗れない~農薬被爆列島』
長谷川凞(はせがわ・ひろし)/築地書館2006

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書評『自給再考』


なぜ自給率は低いのか?


先日『自給再考~グローバリゼーションの次は何か~』山崎農業研究所編(農文協)という本が送られてきた。あまりの面白さに送られた当日の深夜まで読みふけり、翌日には読了してしまった。10人の著者による書き下ろしで、執筆者の中には鋸谷さんの「山崎農業記念賞」受賞の際にお会いした小泉浩郎氏(山崎農研事務局長)や、民俗研究家の結城登美雄氏、キューバの自給農を紹介したことで知られる吉田太郎氏などがいる。

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驚愕!ミートソース


久しぶりに肉を買ってきてスパゲティミートソースを作った。この頃のアトリエの食事はほとんど菜食に近い。ここでは動物食を食べたくなくなるほど、穀類や野菜が美味いんだよね。

で、なんでミートソースかというと、たまたま冷蔵庫に安い赤ワインがあったところへ、図書館で落合務さんの『パスタの基本』という本が目に止まって、それを読んでいたのだ。カラー写真の料理本にろくなものは無いのだが、これにはピンと来るものがあった。

「ひき肉を炒めるときはぜったい混ぜない。焦げ目をつけないと美味しくないからだ」

これが、目からウロコだった。そして「ソフリット」と呼ばれる香味野菜(タマネギ、セロリ、ニンジン)のみじん切りを炒めたものを混ぜる。これらを赤ワインで煮込む。

トマトは別鍋でソースに煮詰め、両方を合わせる。塩とコショウ、ナツメッグ、これだけ。

途中からは適用にアレンジしたが、美味い!

良い料理本は手元に置いておきたいものである。この本、買うことにした。

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文庫本の表紙絵


2004年に中野純さんの『月で遊ぶ』という本にイラストを描いたのだけど、その本が『図解「月夜」の楽しみかた24』と名前を変えて文庫になり、表紙が僕のイラストになった。その本が届いた。

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