囲炉裏暖炉のちょっと変わった使い方を紹介しよう。以前も書いたが二又や枝の出たもの、根曲りの部分など、どうしようにもこれ以上割ることができないゴロ薪(そう呼ぶことにする)が薪棚に残る。あとはチェーンソーで刻んでいくしかないのだが、それも面倒なのでこれぐらいのサイズで残しておき・・・
燃えている薪の上にそのままON! このとき、燃やし方のベースは放射状の焚き方ではなく、ロストルの上に太い薪を横たえて上から火をつけるやり方にする。そしてその形で十分に火が起きたところでその上にゴロ薪を置く。
間に細い薪を差し込んで空気溝を作ってやるとよく炎が立つ。
これで暖をとりながら、ときおりゴロ薪の方向を変え、まんべんなく焦げるように燃やしていく。すると、燃え尽きて灰になる前にかなりの部分で炭化がおきる。
火箸で叩いてやると黒い炭(まだ白い灰がついていない)がポロポロと剥がれ落ちてくる。中には3〜4cm角の実にいい感じの炭がどっさり崩れてできるときがある。このサイズのゴロ薪ひとつで、右側の火消し壺はできた炭でほぼ満杯になるのだった。
この炭は、火鉢に使うとたいへん具合がいい。アトリエではこの炭と五名のプロが焼いた黒炭とを、ほぼ半々に用いて火鉢を使っている。熾炭は火付きがいいのでガスコンロで火が簡単に付くが、燃え尽きるのも早い。黒炭は火持ちはいいのだが火付きが悪いの初期や炭の追加時に「火吹き」を要求される。だから両者を臨機応変に使い分けるのが便利なのである。
火鉢のかたわらに置く炭カゴにも、このようにちょうど半々の量で両者を入れておく。
群馬で山暮らしをする前の、東京西多摩時代から火鉢の炭はこの使い方なのだ。僕の火鉢歴はもう20年以上と長い。noteに当時描いたイラストを載せたエッセイをアップしているのでまだの人はぜひ読んでみて♬
さて、今夜ひさびさにサトコ氏が来るというので、でかくなった大根を抜いておいてあげようかな・・・と思ったが、彼女のことだから夜になろうが自分で抜いて出来を確かめたいだろうと、そのままにしておいた。しかし、隣のかつお菜もこぼれ種からできたとは思えない成長ぶり。
というわけでお互いの近況報告を交わした後、早速畑へ。
無農薬ダイコンで十分売り物になるサイズ。しかも葉っぱもほぼ無傷。
その後、サトコ氏はドア資材のうづくりの続き。これで全部終わった。あとは刻みと組み立てなのだが、忙しくてもう年内は時間が取りにくいと。まあ僕の今月のスケジュールも相当なものだが・・・。
でも年内にはなんとかドアを完成したいな。