仕事関係の郵便を出しに行った帰り道、ジャスト11時だったので「はりや」に行ってみた。到着が11:15分過ぎくらいだったが駐車場にはわりと空きがあり行列は無し。中に入るとなんと空席が2つあった。勢いついて「イカ天ざるの大」。
着丼までに電話が2件入り、一件は長野県のBさんだった。店を出てから折り返し電話を入れてみると、いま徳島に来ているという。Bさんは私より10歳ほども年上なのだけど、私の本の熱烈なファンで、出版社まで電話して私にアポをとって、桐生まで遊びにきたことがあるオジサンである。
生業はパン屋さんで地元で移動販売などをされていたはずだが、今は悠々自適で四国の友人宅を泊まり歩いて来た帰りらしい。徳島から私に電話するということは、私のアトリエを見たいのだろう。しかし、連載のラフ原稿の締め切りは過ぎているし、他にも遅れまくっている仕事を多数かかえている。
でも「アトリエ寄りますか?」と言ったら二つ返事で車を飛ばしてやってきた。前回は高松で会った。引っ越したばかりの頃でまだyuiさんは元気だった。その後、Bさんにyuiさんの死は知らせていない。yui さんに再会できるのを楽しみにしていたBさんはかなり驚いた様子で、話は長くなり、結局アトリエに泊まっていくことになった。
急な宿泊に気づかって、車の中からご自分の保存食からふりかけやら薬草茶やら、実に様々なものを小分けしてくれた。ついでに米まで貰ってしまったのだが、ちょうど米が切れていて買いに行かねばと思っていた矢先だったので、さっそく夕食に使わせてもらうことにした。
お米は1分搗きだそうである。ほぼ玄米だが、1分でも削ってあるとけっこう普通に炊けるものだ。瀬戸もち豚のロースで生姜焼きにした。
Bさんは前回お会いしたときは自分の将来の居場所に悩みがあったようだが、今は長野の拠点を改築してうまくやっている風だった。その夜は囲炉裏暖炉を焚いて遅くまで話しした。