朝5時半、オシッコに外へ出ると(アトリエは自家汲み取りなので「男子小」は外で済ますことが多い)外気の香りがすばらしい。眠気が醒め、着替えて畑の水やりと草刈りを2時間ばかりする。陽が上がらないうちは、吹き出る汗もなく、気持ちいい。ミツバチの動きを背後に感じながら。ヤンマが気持ちよさそうに飛ぶ。
朝食兼昼食は、最近はまっているタイ風のお粥。畑の青唐辛子をとってきて、そのスライスとニンニクのつぶしたのをお酢でまぜ、肉団子とジャガイモとハーブのお粥に薬味として入れるのだ。これを食べると、数年前にタイのジャングルでチョウを追いかけた記憶がまざまざと甦るのである。
午後、前橋のH君が遊びに来る。TVの仕事で上野村某所に来た帰りという。直売場で買って来たお土産をい色々といただく。相方は刈ったススキを金づちで叩いて野草和紙の原料づくり。
H君帰って再び畑まわり。と、そのときオオムラサキが、鮮やかに羽を閃かせて目の前を飛んでくる。夕日に青い羽の鱗粉が輝く、これが至福でなくてなんであろうか。
ややあって、洗濯作業中の相方から声が上がり、急いで駆け寄ってみると、なんと風呂場にオオムラサキが入り込んで休んでいる。逆光なのでフラッシュでぱちり。いまオオムラサキは滅多に見れない稀少種なのだが、室内のオオムラサキってかなり過激な光景だぜ。H君、惜しかったね。