心で行動すると必要なものを引きつける


島田さんが僕らを選んだわけ


5月に神奈川で行われるイベントの下見へ行ってきました。野外コンサートなので現場の雰囲気や機材の有無や借りるとしてその性能や状況はどんな感じか、雨天のときはどうするか、など把握しておくのは非常に重要なことです。

これまで騒音のイベント会場でPAなしで紙芝居ライブをやるはめになったり、雨天で急遽室内へ移動したら係の人がPAの使用許可をとっていなくて・・・というような痛い失敗を経験しているので。

考えてみれば依頼者の島田さんはネットで検索して僕らを発見し、依頼をされてきたのですが、僕らの音はまだ聴いたことがない。大丈夫かな? いいのかな? などとそのことを伺ってみると、島田さんはパソコンで「森」と「ボサノバ」で検索して、僕らを見つけたらしい。

たしかに森でコンサートをする音楽家はけっこういるかもしれないけれど、森の再生運動をしながら音楽活動をしているのは僕らくらいかもしれない。聞けば島田さんは環境保全の活動をやっている思いのある方で、きっとそんな共鳴があったのでしょう。

住宅地のヒノキ林にて


森は住宅地の中に奇跡のように残った小さな緑地で、二つの市にまたがっているのですが、どちらも市民がNPOで管理し、様々なイベントをやったり、近隣の人たちにも憩いの場として愛されているとても雰囲気のいい場所でした。

雑木林とヒノキやスギの人工林があるのですが、僕らはヒノキ林の中にある小さなスポットでライブをやります。SHIZUKUにぴったりですね。

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このごろの市街地の森は、きまってゴミの不法投棄の場所になり、管理不足でヤブになり暗い森になって、悲しいことに犯罪の温床にさえなってしまうのですが、ここはゴミはまったく見当たらず、適度に間伐や下刈りが入ってたくさんの小鳥たちが見られました。ここで小型発電機を電源にPAを使ってライブをします。

録音がやってきた?


雨天時は隣接するコミュニティセンターの視聴覚室が会場に。ここにはギャラリ-があり、今回はライブの他にここで1週間ほどパネルや絵やクラフトの展示をすることになりました。借り賃は無料だし空間や照明は申し分ないいい場所です。ただし販売は不可。管理は自前ということで、原画のような貴重なものを飾るのはお勧めできないといわれて、さてどうしたものかと考え中。

PA(アンプやマイクやスピーカー)は図書館で借りることになり係の方に使い方を教わった。図書館にはなんと録音スタジオもあってびっくり。しかも、ここも録音に借りれる可能性も出てきて、またまた驚いた。

アイクの講演会で


どうも、いま僕たちはSHIZUKUに必要な様々なものを引き寄せているようだ。この打ち合わせの翌日、都内の会場でデーヴィッド・アイクという人の講演会を聞きにいったのだが、その中で「なるほど!」といままでの疑問が氷解するような内容があった。

このアトリエにきて僕がよく口にする言葉は「昔やっていたことが、ここにきてこんなに役に立つとは思わなかった」ということだ。たとえば僕は本業の絵や文で食えない時代にずいぶんアルバイトをやった。短期で金を得るために肉体労働系のものがほとんどだったが、それがアトリエでの山暮らしにとても役立っているのだ。

日本の高度成長期に生まれた僕らの世代でしかも町育ちだと、家庭での肉体労働の経験、野外での作業経験はほとんどない。しかし僕は窮乏時代のおかげでそれを十分経験することができた。肉体を駆使した物の運び方、どうしたら怪我を回避できるか、親方の元で作業をするという感覚、その仲間内でのチームワークの維持など。

また工学部土木科で学んで設計会社を経験したという経歴が、いまの仕事に役立っているのだ。林業・林道、農業・用水路というような関係の画文の仕事が、いま自分の仕事のウェイトを占めている。こんなことはこれまで考えもしなかったことだが、いま自然保護や環境問題を指向していくと、このようなものにたどり着くのだ。

心で行動すること


というわけで、結局、人生にムダなことは何一つないのだ! と思ってみるが、それはたまたま僕が運が良かっただけかもしれないと思っていた。だけど、アイクの講演会で、彼はこう言ったのだ。

「あなたの思いは必ず実現する」・・・これは宇宙の法則としてよく語られるが、問題はそのあとだ。

「あなたはその思いを実現するために必要なものを引きつける」

そして「それは必ずしもあなたが好きな物ではないかもしれないが、実現するためには必要なもの」と。

こう考えれば「人生にムダなことは何一つない・・・」のではなくて「自分の夢の実現のために必要なことを引きつけてきた」ということなのではあるまいか。

ただし導きを受けるには、「頭」で考えてはダメで、「心」で行動する必要があるという。心に従うということは、なぜだか説明できないけれど「やらなきゃいけない」と自分で思っていること、でもある。頭で動くと「何が正しいのかその結果を考えてしまう」。心で動くと「結果を考えない」「正しいと知っていることをする」のだ。

いい講演会だった。

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David Icke in Japan


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