昨日、町に出たときにタコ飯と「マンバのけんちゃん」をいただいた。「マンバのけんちゃん」とは讃岐の郷土料理で香川では知らない人はいないのだが、他県の人はさいしょ人の名前か? と思うんだそうだ(私もw)。
マンバというのは高菜の仲間でようするに青ものの葉野菜である。けんちゃんは「けんちん」から来ているらしい。あの「けんちん汁」すなわち精進という意味だ。
これが、最初の頃はこれのどこが美味いの? よくワカラン・・・と思っていたんだけど(笑)、昨夜食べたものは「ん・・」と舌に来て独特の旨味を感じた。
かすかな苦みを伴うアクの強い野菜で、それを木綿豆腐を炒り付けるように煮びたしにする。小さなイリコが入っていて、それがまた苦みを誘うのだが、これまでのボキャブラリーでは表現しがたい美味さなのだ。
考えてみれば「苦み」は最も高度な味覚である。まあ、私もだんだん讃岐に馴染んできたということなのか?ww
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2階から見える雑木林が紅葉してきた。もう12月も半ばというのにこのあたりの山はいまごろ色づくのだ。
と同時に春もやってきている。スイセンが咲き、タンポポもちらほら花をつけ、畑のスナップエンドウも開花した。
四国に引っ越して4年半が経ったが、その多くは都市部で過ごしていたので、自然の土と木のある環境でその移ろいを見るのは今年が初めてといえる。
いま、外にでるとかすかに花の香りがし、それが果樹園のビワの花の匂いだと気付く。
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久しぶりに隣町の直売所に行ってみる。周囲は畑や果樹園が多いので、100円以下の野菜がたくさん売っていて、買いまくってしまったw。マンバもあったので買ってみた。写真いちばん上の黒々とした菜っ葉がそれである。
私にとっては初のマンバである♫