屋根の垂木の影が、背後の石垣に落ちる。
石窯の乾燥は順調に進む。ときどき内部に熾き炭を入れたりしてはいるが、まだ自然乾燥に任せている。ちょっと亀裂は入る。この程度は仕方ない。
柱と梁の接続にはかすがいを打つ。載せただけでかなり安定するのだが風で屋根が飛ばないようにね。
垂木はストックしておいた廃材角材。それを番線で締め付ける。
シノという道具を使います。鉄パイプが出る前、足場はスギの丸太をこの縛り方で組んだものだった。今でも仮設工事ではよく使われる。
ところで、梁がうねっている場合、垂木が上下してしまう。そうすると、次の屋根張りがやりにくい。そこで高いところは削り、低いところはかさ上げして、垂木の面をフラットにする。
昼は集落の餅つきイベントへ参加してしばし歓談。4時前に戻り、暗くなるまでに垂木の仕上げ。そして野地板打ちを始める。
掘っ立て柱ならではの簡便さと強さ。もう上に載って作業できるのだから。